番外編 悪夢 ページ8
———ｸﾞｽ、ｸﾞｽ、うわぁぁん…
誰？誰が泣いているの…
———お父さん…お母さん…ごめんなさい…ごめんなさい…
あなたは誰？
私の視線の先にはうずくまって泣いている女の子がいた
近づいて私もしゃがみ、一緒に話をしようとするが、やはり彼女は下を向いたまま
———ごめんなさい…ちゃんと良い子にするから…もう忘れるから…もう出して…
どうしたんだろう？悪戯でもしてお父さんとお母さんに閉じ込められちゃったのかな？
———私は…いつまでここに入れば良いの…？ｸﾞｽ、どうして？どうして…私なの？…私もお父さんとお母さんの
子供なのに…ｸﾞｽ
ずっと閉じ込められてるのかな……でもなんでだろう。この子を知ってる気がする…
———私が記憶を思い出したから？力の使い方を知っちゃったから、こんなことするの？
『記憶…？思い出す…？』
———お父さんとお母さんに嫌われるくらいなら、こんな力いらない…！
『どうしてそんなことを言うの？お父さんとお母さんは本当にあなたを嫌っているわけじゃないよ』
———嘘だよ！お父様とお母様は私が嫌いだからこんなことするのよ…！
『いつからここにいるの？』
———もうずっと……私がここに連れられて来たのは、３歳の時…もう私は今年で８歳…
『5年間も！？どうして？何か嫌われるようなことをしちゃったの？』
———ううん…分からない…けど私が記憶を思い出してからここに閉じ込められてるの
『記憶？』
———うん…私の村はね…古くから伝わる特別な力を持った女の子が生まれるんだって…その女の子の力は強いから
大切に守られてきたの
『うん…』
———でも、その女の子は、持っていてもうまれながらに力の使い方を知らないの
『え…？』
———でも、20歳の洗礼の儀で、神様から使い方を教えてもらえるんだって
『そうなんだ…良かった』
———良くないよ…それのせいで私はここのいるんだから
『え？まさか…あなたも…？』
———そうだよ。でもその女の子は数百年に一人しか生まれないの…
『一人？』
———だって、昔からの生まれ変わりなんだもの
『生まれ…変わり…？』
———そう、だから私も前世の記憶っていうのかな…それが蘇っちゃって、力の使い方を神様から教えてもらう前に
知ってたの…
『？。別に良いんじゃないの？知るのがちょっと早かっただけで…』
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ゆっきーぷ - 星さん» ありがとうございます！とっても嬉しいです！ (2022年8月13日 21時) (
レス) id: 0d3b861c05 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2022年8月13日 19時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきーぷ | 作成日時：2022年8月7日 22時
