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ウェ「彼は年に一度だけ公の場に降臨して信託を下し、璃月の新たな1年の経営方針を民に伝えるんだ」
パ「それでも、その仕事の頻度は誰かさんより上だな」
ウェ「えへっ?」
照れながら頭を撫でる
今のどこに照れる要素があったのだろうか
ウェ「とにかく、今年の「迎仙儀式」はもうすぐ始まるみたいだ。うん、逃したらまた1年待つことになる」
パ「は!?そんな大事なことをなんで早く言わないんだよ?じゃあな、蛍、A、早く行こう———」
ウェ「待って、「風を捕まえる異邦人」」
蛍「私達のこと?」
ウェ「そうだよ。旅人…君が再び旅に出た時、旅そのものの意味を忘れないでほしい。
テイワットの鳥、歌と城、女皇、ファデュイと魔物…みんな君たちの旅の一部だ。
終点は全てを意味するわけではない。終点にたどり着く前、君たちの目でこの世界を観察するといい…」
蛍「ウェンティ…」
『分かった』
ウェ「うん!風神の忠告はここまで!ここから先はウェンティの時間だ。ボクに聴きたいことがあったら、今聞いて
くれ。ボクは吟遊詩人だからね、ずっと同じ場所には留まらないよ」
蛍「トワリンについて…」
ウェ「トワリン…彼は最後まで「四風守護」としての責任を忘れなかった。
だからボクは、彼からその責任を取っ払って、そしてボクの考える「自由」を彼に押し付けたくないんだ。
———トワリン自身に、自由の意味を理解して、選んでほしい。
だってボクも神になる前は、こうしてある友人に…「自由の意味」を教わったから」
『じゃあ、アビス教団について…』
ウェ「うん?ガイアが言った情報か……なるほど、アビス教団の「王子」という人が、トワリンの腐食を計画したん
だね?
トワリンをアビス教団の戦いの道具にするつもりだったのかな。でも、アビス教団に「王子」がいる
なんて聞いたことがないね…」
『教団の古参じゃないみたいだね』
ウェ「ボクもそうだと思う。でも、その最近になって出てきた「王子」は、どうやってアビス教団を率いる
ポジションにまで上り詰めたんだろう…?」
蛍「「淑女」について…」
パ「さっきのファデュイの執行官、「神の心」を手に入れたらすぐに撤退したな」
ウェ「それは「騎士団の目撃者」を作らないためだ。だってこんなことをして証拠を残してしまったら、
西風騎士団との外交関係を断絶したと宣言したも同然だからね」
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ゆっきーぷ - 星さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです! (2022年8月13日 21時) (レス) id: 0d3b861c05 (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2022年8月13日 19時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年8月7日 22時