364話 ページ1
A「天馬マークついて!!」
神童「剣城上がれ!!」
フィールドには2人の大きな声が飛び交う。
それは司令塔として活躍できる2人にとっては普通の事だろう。
だが外野で見ていた選手からはとても奇妙な光景に思えた。
狩屋「これサッカーバトルですよね......?
人数が少なく、フィールドも狭いから展開について行く為に個々の判断能力が問われる......そういう認識だったんですけど」
霧野「あぁ、合ってるさ......通常の試合より2人の声が聞こえるな」
A「勘弁してほしいよッ.....。」
目につく細かい相手の動き、配置、ボールの軌道。
普通の選手より視野を広く、そして頭を回転させ続ける2人は多く取り入れられる情報に混乱していた。
神童「くそ......相手が指揮を叩きに来ているのは分かってるのにッ」
目まぐるしく変化している状況で判断する時間は一瞬。
そんな中で必要な情報のみをピックアップする事が出来ず、全てを拾い上げるしか選択肢がなかった。
「あれ、もうギブアップかな」
そんな声が必死なAの耳に入ってくる。
考えを止めるな......もっと集中を。
ボールは天馬の足元。
前線の剣城のマークは強い。
全ての選手の位置を把握......。
「おい、天馬こっちだ!!!」
あまりにも突然な出来事に頭が追いつかない。
天馬「えっ!?!?」
劉備「パスって言うやつじゃ!!こっち!!!」
グローブを身につけた劉備は何故かフリーで前線に駆け上がっている。
A「ゴールがら空きじゃん!?!?」
恐らく相手選手もこの行動にはさぞ驚いただろう。
なんせ味方の私達の動きが固まってしまう程に度肝を抜かれたのだから。
「チャンスだ!!!」
驚く天馬から華麗にボールを相手は奪うと、その場からロングシュートを放つ。
誰も守りのいないゴールは威力など要らない。
ただ届けばいいのだから。
Aは劉備の存在に気がつくと同時に自陣へと駆け出していたが、到底間に合わない。
神童「剣城、天馬ッ!!!」
そんな絶望的な状況の中、辛うじて神童がゴール前に現れボールを受け止めた。
剣城「行くぞッ」
『ファイアトルネードDDッ!!』
2人の完璧な必殺シュートは相手の必殺技を破り、ゴールネットを揺らした。
A「あ......危ないッ。」
神童の機転で何とか白星を上げたサッカーバトル。
相手は勝負が着くと同時にその場から一瞬で消え去り、そして関羽と張飛はその場に座り込んだ。
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ゆーり(プロフ) - 夜市さん» コメントありがとうございます!!本当に更新頻度爆下がりとなり申し訳ないです(汗)この後1話分残して、あすまた更新出来るように頑張るので気長に待っていただけると嬉しいです......!!! (2023年1月3日 23時) (レス) id: 250c2a8e78 (このIDを非表示/違反報告)
夜市 - いつも見ています\(^o^)/続きが気になります。 (2023年1月2日 23時) (レス) @page12 id: 62e5bc4b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆーり | 作者ホームページ:https://twitter.com/yuri__1098
作成日時:2022年9月19日 0時