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「この間の救出劇、遠くで見ていましたよ。友人を助けるために果敢に噴水に飛び込む監督生さ」
「待って待って待って先輩アレ見てたんですか!?」
「ええ。突然噴水に上半身を突っ込んだ生徒がいる、と話が回り回って人だかりが出来ていましたから。教室を移動する途中でしたし、リドルさんも見ていたはずです」

「ただ見てただけなんてひでーんだぞ! オレ様だって手伝ってやってたのに!」
「え、グリムも引っ張ってくれてたの……?」
「近くで応援してやってたんだぞ!」
「それは……手伝ったとは言わない……」

「ふふふ、お二人の仲が良さそうで何よりです」

適当な会話をしながら、ジェイド先輩がほどよく色づいた紅茶をティーカップに注ぐ。陶器で出来た白く美しいカップは、ふわりとアールグレイの香りを漂わせ、上品な赤色に染まっていった。


「ところで、その……ただの昔話で、どうして私はここに呼び出されんですかね……?」
「ああ、説明もせずに大変失礼いたしました。ただ、この話はなんというか……この大雨を見て、ふと思い出したんです。普段なら僕自身も気にとめるような内容ではないのですが、どうしても頭から離れなくて」

「それで暇そうにしてたオレ達に話しかけたって事か?」
「半分はそれもありますが、……監督生さん」

ぐ、と上半身を前のめりにし、こちらの顔をじっと見つめる。真顔だとより迫力が増すな……とぼんやり思いながら、その気迫に満ちた顔を見返す事しかできなかった。はい、と小さく返事をすると、面白いことを見つけた例の怪しい笑みを浮かべ、鋭い歯を見せながら先輩はこちらへ問う。

「どうやら貴方は、こちらの世界の人ではないとお聞きしました。本当でしょうか?」

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青い紅茶(プロフ) - カリム氏????何で自ら招き入れちゃうのかな????(ヒント:純粋100%) (2022年8月13日 11時) (レス) @page42 id: 7871dca46e (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - 凪さん» 感想ありがとうございます!不幸中の幸いでしたね☺ (2021年9月30日 11時) (レス) id: c288555a46 (このIDを非表示/違反報告)
- 監督生ちゃんのおじいちゃん…助けてくれたんですね、ちょっとほっこりしました (2021年9月29日 23時) (レス) @page42 id: 0727e3cb02 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 元素さん» 知ってるアニメは何ですか? (2021年9月19日 19時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
元素(プロフ) - 星猫さん» コメントと評価ありがとうございます!これからものんびりと更新しますのでよろしくお願いします( ・ω・) _ _) (2021年9月9日 9時) (レス) id: c288555a46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:元素 | 作成日時:2021年7月10日 19時

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