ドSの王子様 special 《川村壱馬》

求めて返して ページ20

Aside








壱『あ、そういえば今日の夜、覚悟しとけって言ったよな、俺』






.....この流れはもしかして。







壱『俺根に持つタイプやから。 まだ夜じゃないけどもういいよな。 もう我慢できひん』









ひょいっと持ち上げられると、ベットに連れていかれて、横にさせられる。





「え、ちょ、壱馬さん...？」


壱『....誰がいけないんだっけ？』





やばい、完全にドSモードに戻ってる。


さっきの甘々はどこへやら。






壱『...たっぷり楽しませてよ。 まだまだ今日は長いんだからさ。』





彼は怪しく微笑むと、唇を色っぽく舐めた。


怖い、だけど前髪の隙間から見える目から、目が離せない。


彼の整った顔が近くにあったときにはもう遅くて、私の唇は彼によって支配されていた。





熱くて、甘くて、とろけるようなキスが次々と堕とされる。


角度を変えて、何度も何度も。


私を求めて、吸い付く唇。




そして、私が隙をみせた瞬間に、入ってくる壱馬の舌。


抵抗するも、いとも簡単に私の舌を捕まえて、絡めてくる。


息ができない、苦しいはずなのに、全然苦しくないの。


壱馬の好きが伝わってきて、私もそれに答えるようにキスを返した。









.

生意気→←愚問

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す