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『何で、こーちゃん…まだ電話、して、なかった、のに』
泣きながら話すと、途切れ途切れになる。
「んー？んー、何かなぁ、仕事終わって一旦帰ってまた出て行くより、そのまま直で行った方がええかな〜って。時間的にもそろそろかな思うたし」
『ありがとう…ほんとに、ありがとう…うぅ』
「も〜、泣くな泣くな〜笑 そんなに泣いたら、折角の可愛い顔が台無しやで？」
運転する晃一の横顔をそっと見た。
「ん？何か顔に付いてる？」
『…え⁉あ、いや、』
気付かれると思ってなかったので焦った。
「俺さ、今回のでよう分かったわ」
『え？』
「俺、やっぱ羽奈ちゃんのこと好き過ぎるわ」
直球どストレート過ぎやしないか…
羽奈は、顔が真っ赤になっていくのが分かった。
「何俺の羽奈ちゃん触ってんねん！俺もまだそんなに手繋いだことないのに！って。めっちゃあいつに腹立った」
『…』
「あん時もほんまは、俺の女なんでとか言いたかってんけど、事大きくし過ぎるんもアレやな思うて、抑えといた。でも今考えれば言っときゃえかったな！あぁ、言ってやればよかった」
『…ふふ。笑』
「羽奈ちゃんのな、好きな番組あるやん。それちゃんと録画してるから。帰ったら一緒に見よな」
私は一生、この人の隣に居るんだって思った。
何でかは分からないけど、そうに違いないと思った。
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作者名：0号車さん | 作成日時：2017年6月21日 16時
