正反対の私と彼と

人気者な彼 ページ1

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私の席は窓側の後ろから2番目




そして私の席の4つ前の席にはいつも人が集まっている




その席はというと、







川村壱馬くん







川村くんとは同じ中学校


そして今、同じ図書委員



昨日、先生に強制的に決められた委員会



川村くんと言えば、成績優秀、スポーツ万能、空手もできて、明るくて、見た目も完璧、中身も完璧、たまに関西弁を喋り、その上歌も上手らしい、クラスの人気者



高校2年生になった今、初めて同じクラスになったけど



思ったよりも人気が凄すぎて同じ委員会ということに申し訳なさを感じる




今だって




男子「おーい！壱馬、サッカーしようぜ！」


女子「壱馬くん、カラオケ行こ〜！」





とか、男女問わずお誘いを受けている



「ごめん！今日から放課後の図書当番があるんだった！佐藤、行こ！」

"佐藤"

これは私の名字


『あっうん』



正直、皆の前では話し掛けないで欲しい



女子「えー、じゃあまたね！」


「じゃあな！」


『行ってもいいよ？』


「いや、さすがに初日はサボれない笑それに、佐藤一人だと大変ちゃう？」



こういう気遣いができるところも人気の理由の一つだろう


真面目で地味な私とは全然違う



川村くんは



私には無縁の存在

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