epi 27 ページ27
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〈 Ren side 〉
誰もいなくなった教室。
さっきとはまるで違う気持ちで、ここにおる。
あの情景が、目に焼き付いて離れん。
俺やないやつの、紫耀の腕の中におるAの姿が。
Aは泣いてた。
それは俺とのことが原因なのも分かった。
でも、それを見た俺は頭に血が上って
気づいたら紫耀を殴り飛ばしてた。
………分かっとる。Aだけが悪いんやない。
「紫耀、俺ほんまは気づいててん。
お前がAのこと………」
言葉を遮るように、紫耀が立ち上がって窓際に手を置く。
紫耀「な、こんなこと言うたらまたお前に殴られるかもしれんけど
ほんまは何度も、Aちゃんをああしたいと思ったことあるんや。」
紫耀の目があんまり切なそうやから
俺まで胸が苦しくなる。
分かる。Aを好きなんは、俺もお前も一緒や。
紫耀「でも、俺がお前に負けてるんはずっと分かってたんや。
そもそもAちゃんは最初っから廉しか見てへんかったしな(笑)」
「………俺、お前がAのこと好きなん、ずっと気付かんフリしてたねん。」
紫耀「………はは、バレてたんや」
「気づかんフリして、俺は…」
俺、ズルいやんな？
紫耀「ちゃうよ。どっちみちアカンかったよ。
何回もAちゃんを奪おうとしたねんけど
弱かってん。
嫌われるの怖くて、何もできへんかった。
………廉にこんな話、ごめん。」
紫耀のこんな顔は初めて見たし
こんな話をするんも初めてやった。
紫耀はほんまのほんまに、Aのこと本気で…
「紫耀は、弱いんちゃうよ」
紫耀「どういう意味？」
「紫耀は弱いんやなくて、優しいんや。
Aが笑う顔とか、そういうの守ってくれてたんやろ？」
紫耀「………そんなん、ズルない？
そんなん言われたらもう、Aちゃんのこと奪えんようなるやん」
ああ、そうや。
紫耀がどんだけええ奴でも、
Aは絶対、お前にはやらん。
「Aは俺のやから。」
紫耀に、いつもの笑顔が戻った気がした。
紫耀「………廉、なんか変わったな」
「どういう意味やねん(笑)」
紫耀「なんや大人になった気ぃする」
「………そうか？」
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つむ - 雨音さん初めまして！ツィッターの頃から読ませていただいていて、何度も読み返しました。雨音さんが書く廉くんが大好きです。秘かに自分のブログにお勧め記事を書きました。どうか、廉くんメインで、またお話を書いていただけませんでしょうか。 (2018年4月25日 22時) (
レス) id: 9d0544f12a (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - れおんさん» れおんさーーーん！！！ありがとうございます(>_<)れおんさんには本当に支えられました。ほんとにほんとにほんとに！ありがとうございました！ (2017年3月13日 22時) (レス) id: 6707e6f3bd (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - このちょさん» ありがとうございます(>_<)(>_<) (2017年3月13日 22時) (レス) id: 6707e6f3bd (このIDを非表示/違反報告)
れおん(プロフ) - 雨音さん！！完結おめでとうございます！！！後日ツイッターの方でももう少し気持ちを落ち着かせてから感想を書かせてもらいますね〜あ、1つ言わせてください。私このお話大好きです！！お疲れ様でした！！！ (2017年3月13日 16時) (レス) id: 9992e343e0 (このIDを非表示/違反報告)
このちょ - 雨音さん» いえいえ!!雨音さんのお話大好きなので､これからもキュンキュンするお話楽しみにしています(´∀`) (2017年3月12日 22時) (レス) id: 80878c30b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音
| 作成日時：2017年2月18日 19時
