希望の音2

#49 ページ1

信五side

あれから暫く3人で話しながら
過ごしてたんやけど、侯もすばるも寝てもうてん笑

1人でこの部屋は寂しいなぁ…



しばらくは検査とかあるし治療もせんといけんし
入院が必要になるやろうからな…


たつの年頃は漫画とかゲームとか必要なんやろか。
章大と亮に流行ってるやつ聞いとかな。



よし、そろそろお昼ご飯やし、起こすか。


「侯！すまんけど、たつのご飯持ってきて〜」

侯「んぅ…何や、人遣い荒いなぁ…」

「少しでも寝かせたんやから感謝せぇ！ほら！はよ！」

侯「言っとくけどな、俺の方が兄貴やからな！」

「分かっとるよ、兄貴、頼むわ」

侯「心、入ってないやろ、それ」

「もう！早よ行ってきて」

侯「ってかすばるは何で起こさんねん」

「特に理由は無いで？」

す「おい！お前、それどういう意味や？」

「起きてるんかい」

す「理由無く、お前は俺より侯を選ぶんか」

「どっちでも良かってん。侯の方が寝起き良いやろ」

す「寝起きの良さで選んだんか」

「じゃあ、すばるでも良いから、たつのご飯持ってきて」

す「それはちょっとちゃうわ。すばるでも良いって何やねん」

「妥協したってるやん！」

す「妥協って何やねん！」

「じゃあ俺が行くからたつの事起こしといてな」

す「それも何や負けた感じするわ」

「もぅ、何言ってるん？どうしたらええねん」

す「…侯やな」

「結局やんか。侯宜しく」

侯「…俺に拒否権は無いんかい」

す信「「無い」」

侯「…」


何故か悲しそうな顔をして病室を出て行った侯

俺の隣で笑いを堪えてるすばる


何やコレ。



あ、せやった。
たつ、起こさんと。



「たつ！たつ！起きれるか？」



優しく肩を叩くとゆっくり目を開けた



忠「信ちゃ…すばくん…」

「これから昼ご飯やで。少しでも食べた方がええと思ってな」

忠「…ぁ、あの、俺、信ちゃん達と、、家族、なりたい」

「…たつ、、さっき話したばかりやし、まだ決めんでもええんよ？」

忠「…夢、」

す「夢？」

忠「夢で、、お父さんが、、俺の、帰る場所になってくれるはず、って」

「…そうか、、」

忠「…今、の俺は、帰りたい場所、無い、から」

「…っ」

す「良いんちゃう？結局たつが決める事やし。速くても遅くても関係ないわ。」

「せやな、、もう絶対に失わせんからな」

忠「…うん、ありがとう」



侯「…何で皆泣きそうなん？ご飯持ってきてんけど」

「あ、忘れてた」

侯「おい！忘れんな、後、すばる笑うな」

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