スタジオに初めてお邪魔する ページ1
「今日、新曲の振り入れなんだけどさー。」
A、一緒に来る？と、歯を磨きながら言われてる言葉の意味がよくわからない。
「………ん？」
「今日、お店休みだべ？」
「うん。」
「今日の仕事、俺はその振り入れだけなの。」
「知ってる。昨日、言ってたよね？」
うん、と返事をしながら口を濯ぎ始める樹くん。
「だからさ、一緒に行って、そのままAんち行こ？」
最近のお泊り、ずっと俺んちだし、じゃないのよ、樹くん。
「……んーとごめん、ちょっと言ってる意味がよくわからない。」
「え、俺そんな難しいこと言ってる？」
「言ってない。」
「なにそれウケる。」
顔を洗いながらラジオみたいに引き笑いして、「口に入ったうわ苦ぇ！！」って騒いでるけど、
その提案にそんな簡単に乗っかるわけにはいかないのよ、樹くん。
「…ちょっと…無理、じゃないかな、それは。」
「なんで。」
「なんでって、私、無関係だし、見られたら困るし。」
「オチアイくんの雑用手伝ってくれればいいから。」
「尚更無理でしょ！？」
「あそう？」
「そうだよ、何言って、」
「でも、隅っこで見てるのは大丈夫だから、行こ。」
そのまま樹くんはクローゼットを開けて、
「スカートはこの間買って置いてあるこれ。で、着る服はこれとこれとこれねー。」
と、樹くんの服をどんどん渡される。
「はい、着替えて。」
「え、ねぇ樹くん、」
「いいから。」
何もよくないんだけど、拒否を許さない雰囲気が流れてきて、先に着替えた樹くんが寝室を
出て行ったから、仕方なく着替えることにした。
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月華(プロフ) - ゆうきさん» コメントありがとうございます！嬉しいです。ふとしたときに、お互いをわかってて、お互いを大好きで、というのを書きたいと思っています。大好きって言っていただけて嬉しいです。また遊びに来てくださいね。 (2023年1月3日 11時) (
レス) @page14 id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 更新ありがとうございます！！主人公ちゃんが自分の家に帰ってることもお見通しで樹くんも主人公ちゃんの家に帰ってくるのまじ最高です。月華さんのお話全部大好きです！ (2023年1月3日 2時) (レス) @page14 id: 9ee5ac8e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年11月29日 23時
