拾伍玖話「愛柱の素性」 ページ13
炭治郎side
その後、ぐすぐすと鼻を鳴らす月凪さんを宥めつつお姉さんの金月さん……いや雫さんの事や愛柱の黒花さんの素性を教えて貰った。
勿論一切口外禁止、頃合いを見て他の人にも話すつもりだそうだ。
あ、因みに錆兎や真菰にはもう話したそうだ。
義勇さんも多分雫さんの味方らしい。
にしても……黒花さん、何だか歪な匂いだとは思ってたけどまさかそんなに性悪だとは…。
月凪さんを遠ざける為に偽名にしたであろう雫さんの姿を思い出し、思わず眉間に皺を寄せる。
それを全部ひっくるめて、俺は月凪さんに協力する事を決めた。
因みにさっき何でお姉さんが雫さんだと分かったのかと問われたから、俺の鼻の事について答えたら無言で頭をわしゃわしゃされた。
どうやら自分の感情が筒抜けなのが恥ずかしいらしい。
あ、そういえば……。
炭「月凪さん、ちょっと良いですか?」
「んあ、?」
はた、と思い出しずずずと鼻を啜る月凪さんへ話しかける。
鼻を赤くした顔が、ゆっくりと此方へ向く。
炭「俺は鼻が良いので分かるんですが、黒花さん…月凪さんに恋してる匂いがします」
その瞬間、ピシッという効果音が付きそうな程月凪さんは岩の様に固まった。
やや潤んでいた瑠璃色の瞳が、限界まで見開かれていた。
「…竈門、それは、どういう事だ?」
辛うじて絞り出したであろうその言葉は、途切れ途切れになっていた。
炭「えっとですね…独占欲……っていうんでしょうか?何が何でも月凪さんを手に入れたいっていう濁った欲望の匂いがします。
裁判の時はどちらかというと雫さんを貶めようとする濁った匂いが漂っていたんですが、最近ではそう言った濁った恋の匂いがしてました。
しかもその匂いが大半を占めていて、黒花さんの素性を嗅ぎ分けるのが遅れたんです……って、あれ?月凪さん?」
「…………」
ズーンと効果音が付きそうな程、月凪さんは顔を覆って項垂れていた。
凄い、本当にキノコが生えているように見えるぞ。
炭「大丈夫です!月凪さんはカッコイイので!」
「おい慰めになってないぞ」
◇◇◇
cv神〇浩史さんでえぐえぐと咽び泣くのは最高だと思うの……。
声質的には某兵長よりは高めですが、某超能力者と比べると低めです。
大体中間位かな?
そして重度のお姉ちゃんっ子なので一度それ関連で感情が爆発すると中々収まりません。
それは怒りも同じ。
まだ少し先になりそうですがどっちにしろ爆発させる予定です(ΦωΦ)フフフ…
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きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» テンキュー!はいごみ収集車にぶちこむぜ☆オルァ! (2020年8月8日 0時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - きーねちゃんさん» はーい!ニクマン\(^-^ )ブンッ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - kiki11241さん» なる……予定です!(おい)すいません頑張ります! (2020年8月5日 20時) (レス) id: d6c0176894 (このIDを非表示/違反報告)
kiki11241(プロフ) - あれ本当に杏寿郎オチかな? (2020年8月5日 19時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» へいパース!僕今ならゴムの手袋を五万枚重ねてるんで大丈夫でーす! (2020年8月4日 22時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハルサ | 作成日時:2020年7月9日 18時