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『 ユン先輩はどう思います？こっちのドレスか……こっちのドレス。 』
「 どっちも似合いそうだけど。 」
ユン先輩はソファに座ってスマホをいじりながら、視線だけ上げてそう言う。
先輩が連れてきてくれたのはかなりの高級ブランド。
そんなお金はないのですが……と言うと、なんのために一緒に来たと思ってんの？と一蹴された。
同じ会社で働いているというのに、こうも給料が違うものか。
「 ……一回着てみたら？ 」
『 あ……いいですか？ 』
店員さんにドレスを渡すと、スムーズに試着室へ案内してくれる。
最初に着たのは綺麗なシルエットの黒のロングドレス。
滅多に着ない大人っぽいデザインだからなんだか恥ずかしいけれど、そういうものだからと割り切ることにした。
『 ……どう、ですかね…… 』
店員さんに見てもらおうと遠慮がちにカーテンを開けると、目の前の椅子に座っていたのはユン先輩。
スマホからチラッと視線を上げたと思ったら、お手本のような二度見をして口をあんぐり開けている。
『 変ですかね……ですよね…… 』
「 いや…………いい、と思う、かなり。 」
『 ほんとに……？ 』
「 うん。次も着て。 」
先輩はスマホをポケットにしまい、急かすようにそう言う。
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「 それで良かった？気変わってない？ 」
『 もちろんです……！本当にありがとうございます…… 』
あれから何着か試着したけれど、結局決めたのは最初に着た黒のドレスだった。
さらに、それに合うレースのカーディガンと靴まで買ってくれたユン先輩。
お会計は私の給料1ヶ月分を優に超える額になっていただろうけれど、先輩は店員さんにカードを渡して一括で支払ってしまった。
……恐ろしい。
『 本当に本当によろしいんでしょうか…… 』
「 ……いいけど、メシ奢って。焼肉ね。 」
先輩はそう言って私の前を歩いていく。
慌てて小走りで追いかけ、先輩とよく行った焼肉屋さんへ向かう。
私が気を遣わないようにとそう言ってくれたユン先輩の不器用な優しさに思わずクスッとしてしまったのは秘密だ。
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まこ(プロフ) - つかっさーさん» ありがとうございます！！今後も楽しみにしてもらえるよう頑張ります(^-^) (2021年11月27日 20時) (
レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
つかっさー(プロフ) - この作品本当に大好きです！細やかながら応援してます^ ^ (2021年11月27日 10時) (レス) id: 17593dbb6b (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 優さん» すごく嬉しいです！ありがとうございますーー！( ; ; ) (2021年11月26日 22時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 帰ってきたスニョンに教えるってていで人物紹介するの展開うますぎてすごいです めちゃくちゃ好きですこのお話 (2021年11月15日 14時) (レス) @page25 id: 19dcd445f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ
| 作成日時：2021年10月8日 18時
