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｢私はAと言います。どうぞよろしく…｣
｢どうもご丁寧に…ｺﾞﾌｯ｣
お辞儀をしようとした時、何故か吐血をした。
｢だ、大丈夫ですか！？タオルタオル…｣
｢いいよいいよ、頻繁にある事やから｣
｢吐血が…頻繁に？｣
彼は体が弱いらしく、魔力も少ない為、周りから煙たがられているらしい。…私と同じだ。
｢…私も同じような感じで…クラスでもなれなくて喋ったの3人くらいだったんです｣
｢3人もおればいいやんか、その3人は君の優しさに惹かれたんやろな｣
｢え…？｣
にっこりと笑ったまま、口を開く。
｢さっき僕が吐血した時も、すぐにタオル準備しようとしてくれた。お礼を言うんは当然やけど、偶に言わん悪魔もおるからなぁ｣
そう言って悲しそうな顔をした。何回もそんな事があったんだろうか。
｢…君からは優しさが滲み出てる。オーラみたいなもんやな。見てるだけでも暖かくなる…そんなオーラ｣
｢それはないと思います、だって…｣
家に一緒にいる入間くんにも冷たくしてしまう。同じ悪魔の二人はいいんだけど、誰とでも平等に話せはしなかった。悪魔にだってそれぞれ性格があるし、話そうとしたところで気の荒い悪魔には殴られるかもしれない。
｢君も魔力が少ないんやろ、僕とおんなじやな｣
こんな温かい人に同じなんて言われたら自然と口角が上がってきてしまった。
｢…そうですね｣
精一杯の笑顔で返した。
｢師団の団長ってことは…3年生、先輩ですよね｣
｢まぁな、でも位階も2やから部員がなかなか入って来ないんや…｣
先輩は泣きそうな顔をしてこちらに視線を移す。
｢良ければなんやけど…ここに入って欲しいなぁ、なんて｣
私自身、不器用で魔具とかもあまり作れない。作るんじゃなくてアイデアを考えるのなら少しいける。
｢アイデアを考えて書くのならできます。不器用なので…｣
｢全然ええよ！はぁ〜、部員が増えた…｣
その時先輩はとても喜んでいて、見ているこっちも嬉しい気持ちになった。
｢よろしゅうなぁ、Aちゃん｣
｢はい、よろしくお願いします！｣
どの師団にも勧誘されなかったかもしれない私には凄く嬉しい事だった。
｢あ、そろそろ時間やね｣
｢本当にありがとうございました、また｣
｢またな〜｣
でも、先輩がこんなことを思っていただなんて知らなかった。
｢…僕と同じなんやぁ、早く壊してみたい…｣
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アイリ - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 18時) (
レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます！面白かったです！ (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます！結婚式ですね！了解です！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです！リクエストよろしいでしょうか？結婚式よろしくお願いします！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません！夏祭り了解しました！！コメありがとうございます！ (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年1月5日 10時
