番外編2:遊園地 ページ12
脱獄した先輩と地上へ来た。六指衆が出した魔獣を倒した英雄として入間くんとその一行は優遇されていた。…君はこんなにも強くなったんだね。
｢…先輩、最後に挨拶に行ってきます｣
｢…すぐに戻ってくるんや、約束｣
私をぎゅっとして、私は眩しい地上へ飛び出した。
＿＿＿＿
｢…はっ、Aさん！！！｣
突如叫んだ入間くんを始め、パレードの最中だった客や他の生徒はこちらを見る。
｢今までどこに行って…｣
｢…ごめん、入間くん｣
｢…え？｣
｢私は、もう
周りは理解出来ず困惑するばかりだ。
｢…それっ、どういう事ですか！！｣
叫ぶアズくん。
｢どこか行っちゃうの…？やだ、やだよ、Aち！｣
泣き崩れるクララちゃん。
｢う、嘘だよね？また…問題児クラスで楽しく過ごせるんだよね！？｣
私に掴みかかって肯定しない入間くん。
｢…！｣
先生達は気が付いたようだ。即座に私を拘束するため辺りを固める。
｢カルエゴ先生…バラム先生…何して｣
｢離れろ入間、此奴は｣
｢ちょっと危ない道に入ったのかな｣
魔術を使おうとするが、私には当たらなかった。
｢入間…！！｣
｢退くんだ｣
入間くんが私を押して魔術を躱したのだ。
｢ダメです！！…生徒に…魔術をっ｣
最後まで入間くんは優しい子だった。人間って凄いんだ。
私は能力を使って
｢速っ…｣
｢…これで私と入間くんは敵になった、もう二度と元の関係には戻れない｣
｢でもっっ！！｣
入間くんが言葉を紡ぐ前に私は先輩のいる場所に戻った。
＿＿＿＿
｢…さよなら｣
六指衆のトランシーバーから声がする。
｢お別れは済んだか｣
｢あーバール様｣
｢あーってなんだよ、…キリヲから聞いたんだが、わざわざ出ていったのか？｣
｢…私達の場所はもう分からない。それくらい大胆な事をしてもバレはしません｣
｢…そうか｣
トランシーバーが切れると六指衆の一人が、私を誘導した。
｢キリヲ様は此方に｣
｢先輩｣
｢どうやった？入間くんと会えたか？｣
｢会えましたよ、物凄く絶望してましたね｣
｢見たかったなぁ…！！｣
｢…先輩、少しは私の事も見てください｣
｢大丈夫や、心のメモリがいっぱいになるほど見とるから｣
｢それはちょっと嫌です｣
先輩は私の頭を撫で、手を握ってから遊園地の外へ歩き出した。
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アイリ - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 18時) (
レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます！面白かったです！ (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます！結婚式ですね！了解です！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです！リクエストよろしいでしょうか？結婚式よろしくお願いします！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません！夏祭り了解しました！！コメありがとうございます！ (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年1月5日 10時
