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翌日の昼、カルエゴ先生と3年塔まで歩く。
「…変装、これでいいんですか?」
今の私は青色のカツラに眼鏡、目も少しメイクをしてタレ目にした。
「そんなに着飾る必要も無いからな、誰も気付かないだろう」
「遠回しに私が地味って言ってません?」
カルエゴ先生は見事にスルーし、先輩の担当する教室のドアを開ける。
「粛に!アミィ・キリヲ、新任だ、授業を見せてやれ」
「…よろしくお願いします」
「新任?僕はアミィ・キリヲ、このクラスを担当しとる担任や、よろしゅうな」
一瞬朝会で新任の紹介をしてないはずって思ったと私は思うよ、伊達に付き合ってなかったし。
「私達は後ろにいる、お前は普段通り授業をしろ」
「はい」
30分後、カルエゴ先生が電話で教室を出ていった。すぐ戻ってくるだろうと待っていたけど一向に帰ってこない。授業は残り20分くらい…早く帰ってきてくださいよ先生。
「そう言えば、新任の先生の名前聞いてなかった!」
誰かが口を開く。その一言で教室は授業から私の話題へ。
「そうや、前に来てくれへん?」
「え、あ、はい」
いざとなると緊張するんですが。誰か助けてくれ。
先輩の横に立つと、「名前書いて」と言われ、黒板に偽名を書く。
「レミル・スアロです、どうぞよろしく」
途端、教室の男子たちが騒ぐ。「胸は何カップか」「彼氏はいるのか」…定番過ぎて呆れてしまう。
「質問は後でな!僕、レミル先生に聞きたいことあるんやけどええか?」
「はい、なんでしょう」
私の方を見て、その後生徒にこう話した。
「1週間前、結婚したって言うたやろ?」
「また奥さんの話ですか先生〜!大好きなのは知ってますって!」
「朝ごはん作ってもらったりしてるんでしょ?」
そんなことまで話したのかこの先輩メガネめ。
「みんな会いたいと思わへん?」
「「思ってますよっ!!!」」
満場一致で叫んだ生徒達。もしや先輩は…!
「…らしいけど、Aちゃん?」
バレてるよね、知ってました。←
「…何もここで言うことないじゃないですか」
カツラと眼鏡を取れば、案の定生徒達は口を開いて呆然としていた。
「愛妻家とウワサのメガネ先生」
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おふ - 叫びまくりました!!ありがとうございました!! (2022年5月29日 16時) (レス) @page13 id: b7e02255d2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - よし、、、、、、好きだ♡ (2022年4月7日 13時) (レス) @page13 id: eddd57a166 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - うん…好きです。結婚してください(おい何言ってやがる) 申し訳ございません。許してください(土下座) とっても素敵な作品でした! (2020年11月6日 17時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - なんて!!!素敵な作品なんですかぁぁぁぁ。好き!好きです!!これからも頑張ってください!!! (2020年10月7日 7時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» 1ヶ月も更新せずすみませんでした…!リクエストありがとうございました!! (2020年4月10日 19時) (レス) id: 3006815ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沫梨 | 作成日時:2020年3月4日 10時