ドSなのは変わらない。【アミィ・キリヲ】

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やっと結婚式です(長くてすみません…)


｢綺麗ですよ！きっと新郎の方も喜びます！｣
｢…そう、ですかね、あまり自信が無いんですけど…｣
メイクさんが私の頬をパフで軽く叩く。
今日くらい首を楽にしてもいいかなと思い、首輪を外すと結構解放感がして、少し負担になってたんだと改めて思った。
｢…っと、これでメイクは終了です、職員に呼ばれるまでお待ちくださいね｣
｢はい｣

メイクさんと入れ替わりで、クララがこの部屋に入ってきた。
｢クララ、アズくんと入間くんとおじいちゃんは？｣
｢まだ見る覚悟ができてないって言って先輩の方に行った！！Aち、やっぱり綺麗ー！！｣
私より若干背が高くなったクララは軽く抱きしめてきて、体が震えていた。
｢……クララ？｣
｢う、ぅ…Aち〜…｣
｢…よしよし｣
クララは泣いていて背中を撫でることしかできなかった。でもすぐ涙は引っ込んだようだ。

｢Aさん、行きましょう｣
｢よ〜っし！入間ちから先輩が式場にいるって言ってたし行こ行こ！｣
｢…うん！｣
ウエディングドレスは少し歩きにくいけど、無事先輩がいる所に着いて、職員さんが扉を開けてクララが私の隣に立つ。
その先には白いタキシードを着た先輩、ちらりと席の方を見ると、おじいちゃんが此方を見て泣いて、アズくんと入間くん、他の先生方は涙ながらに拍手をしてくれた。


｢…Aちゃん｣
｢先輩、泣くのは早いですよ｣
なんでこう、私の近くには涙脆い悪魔ばかりなのか。


誓いの言葉を告げられ、誓いのキスをして。


｢…っふぅ…｣
｢Aちゃんも泣いとるやん…っ｣
｢そりゃ…嬉しいですからっ｣


｢おじいちゃん嬉しいよぉ〜！！入間くぅぅぅぅんっ！！｣
｢入間くんに泣きつくのは辞めましょ、おじいちゃん｣
｢入間様！｣｢入間ち！｣

私の言うことをきかず、構わずに入間くんに抱きつく3人。仲良しなことで。
｢…その、おめでとう、お幸せにね｣
｢…ありがとう、入間くん｣
その言葉の後に｢体調に気をつけること、お人好しも少し改めること｣を言って、一息つけば辺りはどんちゃん騒ぎをして、先輩は私を持ち上げるし。

｢…幸せにするから｣
｢私もですよ｣


横抱きにされてまたキスをすれば更に盛り上がる式場。



｢…騒がしいですね｣
｢それがみんなや｣
｢…はい｣




手を繋ぎながら二人で笑い合った。



結婚式の次の日、学校に出勤すると私のクラスと先輩のクラスは結婚の話で持ちきりだった。

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