デート ページ13
１ヶ月間も空いてしまい申し訳ありません！
＿＿
｢…デート？｣
｢少しは息抜きしたいやんか、な？｣
｢そんなことをしている暇はありませんので｣
自室でパソコンを見つめながら資料を書く。
天気も不安定だというのに…行くなら休みで雨とか曇りの時は絶対嫌。
｢…む、仕事ばっか…｣
子供のように拗ねてソファーにドカっと座る先輩。
羊のぬいぐるみを抱きしめながらテレビを怪訝な顔で見る。
｢分かりました、もう少し待っててください｣
｢ほんま！？やった…！｣
仕方なく、今日だけは許してあげるか。
＿＿
｢…遊園地ですか｣
｢ジェットコースター乗らへん？｣
｢無理です、怖いので｣
｢大丈夫やって！｣
先輩はここに来るなりはしゃぎ倒す。もうこれあれだ、体は大人、頭脳は子供だうん←
｢…コーヒーカップとか観覧車とかなら｣
｢分かった〜…｣
またちょっと拗ねた感じがしたが、元の笑顔に戻って私の手を引き、アトラクションに向かって走った。
｢…ぅっ…めが…｣
｢ごめん、回しすぎたわ…｣
最初にジェットコースターに行ってその次はお化け屋敷、そしてコーヒーカップ。体の弱い先輩があんなに回せてしかも気持ち悪くもなっていないなんて…負けた。
元々来る時間が遅かったのか、ベンチに寝転んで空を見上げれば綺麗な夕焼けが。
全て叫び続けて声も出ない。私がこんなにへばってるのに平気な先輩はちょっとヤバいと思う。
｢最後は…観覧車、ですねぇ…行きましょ…｣
｢ほんとに大丈夫…？｣
｢へ、へ平気ですよ、これくらい…伊達に教師やってませんから…｣
職員さんに心配されながら観覧車へ。
｢…僕、結婚してから見る限り、Aちゃんずっと仕事仕事で…僕自身が楽しみたかったって言うのもあるんやけど、やっぱり1番は奥さんに休憩して欲しかったから遊園地に連れてきた｣
｢でも自分だけ楽しんでAちゃんはまた辛くなってて…なんやったら連れてこなきゃよかった、ゆっくり休ませておけば｣
｢…それは違います｣
随分と悲観的になってるものだ、まぁ多少…気持ち悪くもあったけど楽しいのは間違ってない。
｢私も、先輩の事昔から見てますけど、先輩の方が窶れてませんでした？｣
｢…確かに｣
｢じゃあこれは、お互いの休息ってことで｣
そうやって笑えば、目の前には先輩の顔。
｢…ありがとうな｣
｢こちらこそです｣
キスをしたその時、私たちの乗っているゴンドラはてっぺんに来ていた。
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←喧嘩
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「魔入りました!入間くん」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おふ - 叫びまくりました！！ありがとうございました！！ (2022年5月29日 16時) (
レス) @page13 id: b7e02255d2 (このIDを非表示/違反報告)
あお - よし、、、、、、好きだ♡ (2022年4月7日 13時) (レス) @page13 id: eddd57a166 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - うん…好きです。結婚してください（おい何言ってやがる） 申し訳ございません。許してください(土下座) とっても素敵な作品でした！ (2020年11月6日 17時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - なんて!!!素敵な作品なんですかぁぁぁぁ。好き!好きです!!これからも頑張ってください!!! (2020年10月7日 7時) (レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» 1ヶ月も更新せずすみませんでした…！リクエストありがとうございました！！ (2020年4月10日 19時) (レス) id: 3006815ab6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：沫梨 | 作成日時：2020年3月4日 10時
