検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:21,210 hit

ポアロのお話 い ページ2

天気も良いし、自転車でポアロに向かうことにした。
私の赤い愛車だ。後ろの泥除けには『俺についてこいっ!』というステッカーが貼ってある、なんとも中二病丸出しの自転車だ。
貼ったのは高校生の頃だけどね!

休日にしては早いこの時間。公園にはベビーカーを押したママさん達が談笑している。
A「平和だなぁ。」
おもわず呟く。

とてもポカポカ陽気で気持ちよく、もう少しお布団にくるまっていたかった。私の荷物なんて、ずっとキャリーバックの中でいいから、片付けの為目覚ましなんてかけなければ忘れ物に気が付かなかったのに。
そうこう考えている内に、喫茶ポアロの前に着いた。

ここへ来るのは2回目だ。
降谷から謎の少年、江戸川台コナンの話を聞いて、毛利探偵事務所の前まで来たことはあったが、その時はまだあまり深く関わる事はご法度だったので道を通り過ぎただけだった。

中にはお客さんが居るようだった。
もしかしたらすでに働いているかもしれない。
そう思い、ポアロのドアを開けた。

マスター「いらっしゃい。好きなお席へどうぞ。」
とても優しそうなマスターが出迎えてくれた。
A「あぁ、すみません。安室透は来ていますか?」
店内を見渡しながらマスターに尋ねた。
マスター「安室くんならもう少ししたら来るはずだよ。」
珈琲を淹れながら笑顔で答えてくれた。
アルバイトの榎本梓の姿がない。
お休みなのかな?と思いながらカウンターに座った。
お店には一組しか居ないようだった。

目の前にいるマスターにホット珈琲をお願いして、自分のスマホと降谷のスマホを確認する。
私のは何もなく、降谷のは着信を一件知らせる画面で変わりはなかった。

?「ちょっと、ちょっと!あの人、安室さんのファンかな?美人じゃない!?でも、この鈴木園子様には敵わないけどね!」
?「もう、やめなよ園子」
女の子達の声が聞こえる。
それにプラス、冷たい視線も。
ちらっとテーブル席に目をやった。
鈴木園子、毛利蘭そして、冷たい視線の主、江戸川コナンが座っていた。

もしかしたら、と思っていたけど、こんなに早く重要人物達と遭遇するとは…
冷たい視線が怖い。
私の仕事の1つは、このコナンくんの正体の徹底究明、警護がある。
何者かわからないけど、味方であることは間違いないとの報告だ。

コトッ
マスター「どうぞ。」
テーブルに珈琲が置かれた。
A「ありがとうございます。」
一口含み、優しい味にホッとする。

カラン、カラン
ドアベルが鳴る

ポアロのお話 ろ→←私のお話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
62人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 公安 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒猫になりたい | 作成日時:2019年1月15日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。