鬼狩り10 ページ10
〜貴方サイド〜
すぐにでも『最終選別』に臨むつもりでいた私だが、刀の腕が鈍っていないかが気になった。
ひと通りの呼吸は制覇しているけど、私がもっとも得意なのは『雷の呼吸』。これをもっと上手に使えるようになりたい。
即戦力になるためにも腕を上げねばと、しばらく鬼狩りがてら特訓してから選別へと向かうことにした。
____そして、ようやく藤襲山へとやって来た。
年中咲き続ける藤の花に囲まれた山。そこに鬼たちが閉じ込められている。
私はもちろん平気だ。だてに千年も生きちゃいない。
貴方「すごいな〜。見事な狂い咲きっぷり」
そんなことを呟きながら山の中腹まで登っていくと、すでに数十人の少年少女が集まっていた。
年齢は……多少ばらつきがありそうだけど、大体は炭治郎と同じか、それより小さいくらい。
みんな張り詰めた空気の中、無言を貫いている。
そりゃあ、これから命懸けの選別が始まるわけだし……突然だよね。私も大人しくしていよう。
そう思って、刀の手入れをするべく柄に手をかけた時。
??「ねえ、ここ藤の花が綺麗よね!」
突然背後から話しかけられ、私は飛び上がりそうになった。
貴方「え!? 私!?」
振り向くと、長い桃色の髪の女性が立っていた。
しかも毛先は緑……変わった髪の色をした人だ。これまで生きてきた中でも見たことがない。
??「あ! 急に話しかけてごめんなさい。
貴女、他の子より雰囲気が違うなって思って。それでつい話しかけたくなったの!」
!! 私が普通の人間でないと気づいたか……?
……いや、そういうわけではなさそう。単純に気になったから話しかけてきたってことか。
貴方「いえ、むしろ緊張が解れました」
??「そうね〜。みんなピリピリしてるもの……。
あ! 私、甘露寺蜜璃っていいます。貴女は?」
貴方「私は、神室Aです。よろしく」
蜜璃「Aちゃん、よろしくね!」
手を差し出されたので、私もその手を握って握手する。
とても朗らかな、可愛らしい女性だ。
一緒に鬼殺隊に入れたらいいなと……密かに思った。
____
夢主は蜜璃ちゃんと同期設定にします( ´∀`)
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年3月2日 11時) (レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです!!更新頑張って下さい! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!(*´∇`*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです!!続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください!! (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!神作品だなんて…嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年2月26日 15時