鬼狩り7 ページ7
〜炭治郎サイド〜
その日の晩は、なんだか慌しかった。
ご飯を食べ終え布団を敷いている時、Aの隣の家に住んでいる女性が飛び込んできたのだ。
そして、息子が熱を出したので診てほしいとAに頼んだ。
Aは薬だけでなく、医者としての知識もある。それからつきっきりで、息子さんの看病をしていたみたいだ。
俺にも手伝えることがあったらと思ったが、「明日早いんだから休んでて!」と布団の中に押し込められた。
そして、気づけば朝になっていた。
息子さんは無事良くなったという話は朝食を食べながら聞いたが、Aは一睡もしていない。
Aは薬売りとしても医者としても町の人々に頼られ、彼女自身も仕事熱心だ。
Aのおかげで助かる命があると思うと、誇らしい。
しかしその一方で、無理が祟って体調を崩してしまわないかと心配になる。本人はけろりとしているが。
炭治郎「泊めてくれてありがとう。じゃあ、また!」
貴方「うん! 葵枝さんと禰豆子ちゃんたちにもよろしく伝えて!」
こうして俺はAと別れ、雲取山にある家を目指した。
________家で起こった惨劇など知る由もなく。
〜貴方サイド〜
無事炭治郎を送り出すことができて、私はホッとしていた。
……というのも、私が昨日彼を呼び止めたのには理由があるから。
町の近くで……漠然と、鬼の気配がした。それもかなり禍々しい、強い鬼の気配。
もしかすると“奴”かもしれないと思い、そんな中炭治郎を外に出しておきたくなかった。
隣に住むトモさんの子どもの看病もあって、直接様子を見に行くことは叶わなかったけれど……。
とりあえず町に近づく様子はなく立ち去ったので、朝になって安堵した。
今度はまた、お土産を持って竈門家へ遊びに行こう。
禰豆子ちゃんと山菜取りに行ったり、花子ちゃんたちと追いかけっこしたり……
そんな時間を過ごすのが、私にとって一番安らげる瞬間だ。
人の一生は……鬼にとってあっという間。
せめて今は、竈門家の幸せを守れる存在でありたい。
________そう、心から願っていた。
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年3月2日 11時) (レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです!!更新頑張って下さい! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!(*´∇`*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです!!続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください!! (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!神作品だなんて…嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年2月26日 15時