鬼狩り６ ページ6
〜炭治郎サイド〜
その日は、無事炭をすべて売り終えることができた。
しかし町の人々の手伝いをしているうち、日が沈みかける時間になってしまっていた。
帰りは遅くなってしまいそうだ。家にいる家族もみんな心配しているだろう。
貴方「今から山を登ると、危ないんじゃない？ うちに泊まっていったら？」
町を出る時、Aは心配そうにそう言った。
Aは一人暮らしだ。
両親は幼い時に他界しており、親戚も頼れないため自分の力で生活するしかないという。
Aの方から俺たちの家に来ることは多々あるが、俺がAの家に泊まったことは数えるほどしかない。
久しぶりに泊まらせてもらうのもいいかもしれないと＿＿＿そう思ったが……。
炭治郎「でも、母ちゃんたちに伝えてないからなあ」
貴方「朝……日が登ってからすぐ帰ればいいよ。私の家に泊まったって言えば、葵枝さんたちもわかってくれると思うし」
Aはぼんやりと夕暮れの空を見上げている。
貴方「日が沈むと………出るんだよ。『鬼』が」
炭治郎「……！」
『鬼』＿＿＿＿よくAが口にする言葉。
夜になると、人喰い鬼が出る……そう言って、夜に茂たちが家から出ようとするのを止めていた。
そういえば三郎じいさんや死んだおばあちゃんも、同じことを言っていたな。
貴方「とにかく遠慮しないで！ ご飯も作るからさ！」
炭治郎「そうか。じゃあお願いしようかな」
暗闇の中雪山を登るのは危ないかもしれない。
そう判断して、Aの家にお邪魔させてもらうことにした。
＿＿＿＿
Aの家は、掃除が行き届き綺麗に整理整頓されており、彼女が普段からきちんとした生活を送っていることが窺えた。
貴方「すぐご飯作るから待っててね」
炭治郎「ありがとう。任せるのは申し訳ないから手伝うよ」
貴方「いいのいいの！ 炭治郎はゆっくり寛いでて」
食事作りに取り掛かるAを見ていた俺は、ふと視線を逸らした先に棒状のなにかが置いてあるのを見つけた。
何だろうと思い、近寄ってよく見てみる。
鞘に収まっているせいで刃まではみえないが……多分、刀だ。
なぜAの家に？
炭治郎「A、これって……」
貴方「ん？」
炭治郎「……いや、なんでもない」
Aに聞こうと思ったが、忙しいところを邪魔するのは悪いと思ってやめた。
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(´∀｀*) 更新頑張ります！ (2020年3月2日 11時) (
レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！(*´∇｀*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです！！続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください！！ (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！神作品だなんて…嬉しいです(´∀｀*) 更新頑張ります！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月26日 15時
