鬼狩り４４ ページ44
〜貴方サイド〜
アオイちゃんの言っていた噂。
それは、しのぶさんが新たな柱になる＿＿＿＿という話だった。
アオイ「正式に決定したかどうかはわかりません。
柱は鬼殺隊の最高位……誉れ高いことかもしれない。けれどその分、強い鬼と戦うことが増えるでしょう」
そう話すアオイちゃんの顔は、どこか暗い。
しのぶさんが柱になることを喜んでいる表情ではなかった。
貴方「アオイちゃんは……どう思っているの？」
私は思い切って訊ねてみる。
貴方「カナエ様の怪我が治ったこと、しのぶさんが新しい柱に就任するかもしれないこと……」
アオイ「……私は」
アオイちゃんはしばらくの間黙り込んでいたが、やがて静かに口を開いた。
アオイ「カナエ様の怪我が治ったことは、本当に嬉しいんです。
原因はわからないけど、また元気なカナエ様の姿を見ることができたから。
でも、怪我が治ったことでまた鬼との戦いに身を投じていくことになると思うと……」
貴方「！！」
アオイ「しのぶ様もです。二人とも、これからも強い鬼と戦い続ける。……私は怖い。
カナエ様が大怪我をして搬送されてきた時、息が詰まりそうになりました。私に居場所をくれた大切な家族を、失ってしまうという恐怖に襲われて。
鬼と戦うのは、そういうことなんだって」
アオイちゃんの声は震え、今にも泣いてしまいそうだった。
彼女にとって、胡蝶姉妹は大切な家族。
＿＿＿＿鬼は、人間から大切な人や居場所を奪っていく。
私に……私にできることは……！
貴方「そんなことはさせないから！！」
気づけば私は、そう叫んでいた。
アオイちゃんはポカンとして私を見る。
アオイ「え……？」
貴方「しのぶさんもカナエ様も、絶対に死なせない！ 死なせるものか！
私が守る＿＿＿＿私が鬼殺隊のみんなを守って、そして上弦の鬼も鬼舞辻も倒す！！」
そう宣言すれば、アオイちゃんは見るからに驚いていた。
柱でも何でもない、一介の隊士にすぎない私がそんなことを言い出したからだろう。
しかし……すぐに嬉しそうに笑った。
アオイ「ありがとうございます。……Aさんは、とても頼もしいですね。そして強い……。
私は何もできないけれど……カナエ様としのぶ様のこと、どうかよろしくお願いします」
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(´∀｀*) 更新頑張ります！ (2020年3月2日 11時) (
レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！(*´∇｀*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです！！続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください！！ (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！神作品だなんて…嬉しいです(´∀｀*) 更新頑張ります！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月26日 15時
