鬼狩り22 ページ22
〜貴方サイド〜
西岡さんの話を聞く限り、その江永という旅人がいなくなったのは夕飯と就寝の間の時間帯。
その頃になれば町は大体のお店が閉まり、民家も戸を閉め、人通りはほぼなくなると言ってもいい。
そんな中外に出れば……たしかに、何が起きても誰にも気づいてもらえないだろう。
大きな音とか、悲鳴とかを上げれば別だけど……
もし町に潜む鬼の仕業なら、そんな暇も与えず喰い殺すくらい簡単にできてしまうだろうし。
その鬼が血鬼術の使い手だとすれば、なおさら。
貴方「うーん。こうなったら、私も……」
夜の町へ乗り出して、実際にこの目で確かめるしかなさそう。何よりそれが一番手っ取り早い。
貴方「西岡さん、宿に泊まらせていただいてもいいですか?」
西岡「もちろん大歓迎よ。でも、いいの? 江永さんの件があった後なのに……」
貴方「いえいえ! ぜひ泊まりたいんです!」
江永さんの足取りを追うために、あえて彼と同じ行動をとる。そしたら何かが見えてくるかもしれない。
そう判断して、西岡さんの宿に泊まらせてもらうことにした。
それに……
ちょっと、西岡さんについても気になることがあるし、ね……。
____
夜まで時間があるので腹ごしらえをしよう。そう思い立って、町の食堂へやって来た。
今日はお昼ご飯をまだ食べてない。食べなくても問題ない体質だけど、食べたいから食べる!
それにしても……どうしよう。
お品書きにひと通り目を通したものの、どれも美味しそうに見えて目移りしてしまう。
貴方「すみませーん、ここのオススメは何ですか?」
私が食堂の女将さんに訊ねると、女将さんは笑いながら答えた。
女将「今日はね、鮭大根がおすすめだよ。
お嬢ちゃんと同じ詰襟を着た男の客も頼んだ、食堂自慢の一品さ。ほら____」
そう話す女将さんの視線の先にいたのは____
鮭大根を心底美味しそうに頬張る、詰襟と半々羽織を着た男だった。
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年3月2日 11時) (レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです!!更新頑張って下さい! (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!(*´∇`*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです!!続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください!! (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!神作品だなんて…嬉しいです(´∀`*) 更新頑張ります! (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリア | 作成日時:2020年2月26日 15時