【鬼滅の刃】始祖と鬼狩り

鬼狩り１１ ページ11

〜貴方サイド〜



私は蜜璃ちゃんと一緒に、『最終選別』について説明を受けた。


(見た目的に)蜜璃ちゃんの方が歳上だから『蜜璃さん』と呼ぼうとしたけど、その蜜璃ちゃんが


蜜璃『“さん”なんて言わなくていいわよ〜！ 同期になるんだから気軽に呼んでくれた方が嬉しいわ！』


と言ったので、蜜璃ちゃんと呼ぶことにした。



『最終選別』……鬼がたくさんいる山の中で、7日間生き抜かなければならないらしい。


生き残れば合格、死ねば不合格………。


普通に考えたら、とんでもない話だ。


いつ鬼の餌になってもおかしくないという状態で、7日間も過ごさなければならないのだから。


＿＿＿＿


暗闇の中は慣れっこだ。


日光を克服するまで数百年、私は暗闇の中でしか生きられなかった。


いっそ死んでしまおうと考えたこともあった。けれど両親の仇を討つと思えば、そのような思考は簡単に吹き飛んだ。


「おい、人間が来た！」


「久々にうまい飯にありつけそうだぞ！」


どこからか声が聞こえた直後、鬼が2体飛びかかってきた。


のろいな。


貴方「全集中・雷の呼吸＿＿＿＿」


飛びかかってきた鬼をひらりとかわして、刀を抜く。


貴方「肆ノ型・遠雷」


斬撃を辺り一帯に飛ばし、2体の鬼に叩きつける。鬼はどちらも粉微塵と化した。


貴方「………」


私は塵となった鬼たちが風に流され跡形も無くなるのを見つめ、そして静かに目を伏せた。


彼らがかつては人間で＿＿＿＿鬼舞辻に鬼にされてしまった成れの果てなのだと思うと、悲しくなる。


もし鬼になどなっていなかったら、家族と幸せに暮らしていたのだろうか。……なんて、考えただけでも虚しい。


それでも、斬るしかない。彼らの存在が新たな犠牲を生んでしまう前に。



貴方「……あなたたちの人生を狂わせた元凶は、必ず討ち取ってみせる」



そう改めて決意を強め、私はその場を去った。




＿＿


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