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濁り ページ8

〜神童side〜


剣城が自分のソウルジェムをこれほど濁るまで放置するなんて、あり得ないことだった。


こいつはグリーフシードをたくさん持っている。魔人を狩る前は、必ずソウルジェムの穢れを完全に取り除いていたはずだ。


今日だって……神社に入る前に3人でソウルジェムを綺麗にし、魔力を補充して万全の状態で臨んだ。


それならこれは……ついさっきまで天馬と繰り広げていた戦いで……?


こんなに急激に濁るなんてことがあるのか!?


神童「おい剣城!」


膝をついたままの剣城に声をかけると、彼は苦しげな表情を浮かべた。顔色もかなり悪く、震えている。


剣城「あいつは、天馬ではないと……そう、自分に言い聞かせていたんですが……


戦い方といい、あの黄色いソウルジェムといい……松風天馬本人だった。


なぜ……あいつが、“ウワサ”と一緒にいたんでしょう。わからない……認めたくない」


今まで必死で探していた仲間が、まるで別人のようになって現れた。そして、町を脅かす正体不明の存在とつるんでいた。


剣城にとってはショックな事実だろう。それこそソウルジェムの濁りが早くなってもおかしくないほどに。


俺だって今も信じられない。


けれど……。


神童「落ち着け。天馬はこいつに操られているだけなのかもしれない。


まずはこいつを倒すのが先だ。いいな?」


剣城「はい。すみません、俺としたことが」


剣城がソウルジェムの穢れを吸い取らせようと、グリーフシードを取り出して近づける。その手は震えて、覚束ない。


そうしている間にも、赤いソウルジェムはどんどん黒ずんで輝きを失っていく。


剣城の精神がこんなに不安定になっているなんて。


その時だった。



[%#°*〆○$÷%!!!]



化け物が暴れ始める。足場が大きく揺れて、俺たちはバランスを崩して倒れ込んだ。


俺はすぐに体勢を立て直せたが、剣城はうつ伏せに倒れたまま動かない。


神童「剣城!!」


このままではまずい……!!


ひとまずこの場を退かなくてはと、剣城に手を伸ばした時。






青い閃光が一筋走り抜け、化け物に命中した。

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サリア(プロフ) - ありがとうございます(*゚▽゚*) 頑張ります! (2020年2月15日 0時) (レス) id: 24cae498c7 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 続編おめでとうございます!頑張ってください (2020年2月14日 23時) (レス) id: 6f84bfc0dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サリア | 作成日時:2020年2月14日 16時

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