27 二歩進む ページ28
「じゃあ僕、晩香堂の方に行くから!」
コクリと、Aは頷く。
うん、私も、そう思ってた。
彼はAの肩を、ポンと叩いて。
【私は箱根の事務員の方へ行きます。
国木田さん達も後に、合流してもらえれば。】
「うん。気を付けてね」
社に戻る途中、
港の公園で敦と鏡花、そして尾崎紅葉を視た。
見慣れない外国人が、大きなキャンピングカーを電柱へぶつけているのも視掛けた。
彼らは恐らく――組合。
何処へ行くのだろう。
それに、首領さんが作戦の中で云っていた、あの言葉。
“Qを――厄災を、解き放つ”
若しも、
組合か、ポートマフィアかどれかが、
既に探偵社のいくつかの潜伏先を知っているならば。
私は、
行く。
武装探偵社社員じゃないけれど、
社員じゃなくても、
守りたい気持ちは一緒だから。
その為に――――
――――Aは、ホームへと降り立った。
何時もと変わらない、然し乗車するのは本当に久方ぶりの。
その箱根を途中で過ぎる列車に、乗り込んで。
発車して、何駅か通り過ぎた頃、
Aは、
其れに、遭遇する。
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neko - 江戸川乱歩様、貴方には異能力が全く御座いません。サッパリです。 (2020年10月1日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - マカロニさん» マカロニ様、ご指摘ありがとうございます。早速プロローグにさせて頂きました。この様に切ない技量ですが、更新頑張りますので宜しくお願い致します! (2019年12月30日 11時) (レス) id: 51ec71086f (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - コメント失礼します。第一話のエピローグはプロローグの間違いではないでしょうか?(エピローグは終わりの時なので……)初コメントがこのような形ですみません。更新頑張って下さい。 (2019年12月30日 8時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:午 | 作成日時:2019年12月22日 22時