22 黒の王は微笑む ページ23
あぁ、心配して来てくれたんだ、優しい子。
偉いね。
さて、敦君には端末で御礼云おうかな。
少し心が紛れた時、Aの隣を、鏡花よりも小さな女の子が走った。
その、ブロンドの髪を揺らして――
「エリスちゃぁん!何処行ってたのぉ!」
あの白衣の男が泣いている。
エリス。
あ、思い出した。
視たことあった。
敦君と鏡花に何かを告げて去っていく彼等。
縮こまる鏡花。
焦る敦君。
そう、ね。
貴方の元々の長、だものね。
そうなるよね、
……可哀相に。
そう、
その男は。
「あ、Aちゃん、何処へ?!」
谷崎潤一郎の制止には目もくれず、
Aは鏡の世界に入ると。
「却説、此れからどうするエリスちゃん。序にお洋服でも、購いに行かない?」
「その可愛くない中年姿をどうにかして、気持ち悪い」
森鴎外。
ポートマフィア・現首領。
そして、太宰治が共犯者として存在していた時の、主犯。
全然ポートマフィアには見えない、
彼等を、
Aは異世界より、
追い掛け始めた。
103人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
neko - 江戸川乱歩様、貴方には異能力が全く御座いません。サッパリです。 (2020年10月1日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - マカロニさん» マカロニ様、ご指摘ありがとうございます。早速プロローグにさせて頂きました。この様に切ない技量ですが、更新頑張りますので宜しくお願い致します! (2019年12月30日 11時) (レス) id: 51ec71086f (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - コメント失礼します。第一話のエピローグはプロローグの間違いではないでしょうか?(エピローグは終わりの時なので……)初コメントがこのような形ですみません。更新頑張って下さい。 (2019年12月30日 8時) (レス) id: 30ec427a94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:午 | 作成日時:2019年12月22日 22時