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15 拳、歓声 ページ16

芥川銀は目を見張った。


 確かに、体術を習っていたと云っていたが。

 それでも、仮にもポートマフィアの構成員を、
 いとも簡単にAは投げ飛ばし、優しく床の上に置いた。


「……………」


 投げ飛ばされた女は、ほけっとしている。


「ふぅ。まだ拳は鈍ってなくて良かったです!」


 Aはへらりと笑った。


 そして。


「ねえちゃん、オレともやってくれ!」


 すぐ近くのマシンを走っていた少年が名乗りを上げる。


「わ、宜しくお願い致します!」


「僕のお相手も!」
「私とお願い出来るかしら?」
「「俺たち二人と、やらねえ?」」

 次々とリングに上がってくる。


 Aとしては、わざわざ私の相手をしてくださるなんて、皆さん優しいなあ!という感覚で、受け入れていた。


 Aは仕掛けられた攻撃を、風の流れのように、無駄のない動きで牽制し、

 相手のウイークポイントを狙って、いなす。

 自分より大柄な男が来たときも、その体格差を利用し、素早く仕留めた。


 構成員二人で襲いかかって来たときも、動きの違う片方を利用し、同時にフィニッシュ。


 最近入った筧Aがやたら強い。
 倒せたら、凄い。


 そんな謎の噂が刹那の内に流れ、空いていたジムのドアから次々とポートマフィアの構成員達が挑戦者へと化していった。


 彼女の全ての動きは美しく、
 優しい微笑みで、楽しそうに、
 次々と薙ぎ倒していく。


 ギャラリーからは歓声が上がり、
 すでに一つのパフォーマンスを見ているようだ。


 ちなみに、最初にこのきっかけを作った女は恍惚の表情で彼女を見つめている。舐めきっていた分、Aに心酔しきっている。


 これは幹部クラスの強さだ。
 本当に、一般人なのか?


 銀は冷静に考えた。

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設定タグ:中原中也 , 芥川龍之介 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - リアさん» リア様、素敵なご感想とご指摘をありがとうございました!全然気付かなかったのでありがたいです。近いうちに修正します!またいつでも遊びに来てくださいませ! (2021年2月2日 23時) (レス) id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
リア - 少し高圧的でしたかね?不快でしたら申し訳ない…更新頑張ってください!(唐突〜 無理矢理とか言うんじゃねぇ!) (2021年1月31日 23時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
リア - 凄く面白いですね!すぐ読み進めてしまいました!少し気になったのですが、34の所で夢主が芥川さんのことを龍之介さんではなく、芥川さんと言っていたのですが、これは意図的なものなのでしょうか?もし意図的にそうしているなら、すみませんが訂正されては如何ですか? (2021年1月31日 23時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 徒花さん» 徒花様、ご感想ありがとうございます!頑張ります! (2019年6月30日 0時) (レス) id: b0368434d0 (このIDを非表示/違反報告)
徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです!頑張ってください (2019年6月29日 19時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月14日 21時

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