14 スポーティ ページ15
コンコン。
Aの部屋のドアをノックする者。
「コホッ、コホッ」
芥川は咳をしながら応答を待つが、一向に反応はない。
そういえば、いつも部屋の前にいるという銀もいないし、どこかに出掛けたのだろうか。
「………………」
いないのなら仕方がない。
彼はそこを後にした。
「おおー！広い！天井高い！わ、最新のランニングマシン！良い所だね！」
興奮冷めやらない。
トレーニングジムのような場所に、銀ちゃんは連れてきてくれた。
さすがポートマフィア！
良い施設をお持ち！
「ありがとう銀ちゃん！ 鈍った身体、めっちゃほぐしてくる！」
ジムには他に人がまばらにいる。
Aは準備運動をすると、片っ端のマシンから使って行った。
それを銀は壁にもたれ、見つめている。
・
・
・
「貴女、なにかスポーツしてたの？ 良い動きしてるわね」
女の人に話し掛けられた。ここの構成員だろうか。
「あー遥か昔に体術習ってて、基礎の動きだけ毎日……」
「へー！凄いわね！じゃあ私と組手しましょう！」
「あ、はい！」
唐突だなあ、とAは思いながらもリングに上がる。
私なんかで相手になるのだろうか。
と、Aはのんびり構える。
対して、Aを誘った女は、
後から入ってきた癖に、難なく構成員の一員になり、
首領からもエリスからも相手にされる筧Aが気に食わなかった。
要するに、八つ当たり。
この人の少ないジムで、組手と称して徹底的に痛みつけてやろうという算段である。
「テキトーに、軽く行きましょうね」
「あ、はい。宜しくお願い致します」
銀が壁から離れる。
その女の殺意を読み取り、Aを守る為に。
然し、
試合は始まった。
然し、
試合は終わった。
一瞬で。
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午(プロフ) - リアさん» リア様、素敵なご感想とご指摘をありがとうございました！全然気付かなかったのでありがたいです。近いうちに修正します！またいつでも遊びに来てくださいませ！ (2021年2月2日 23時) (
レス) id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
リア - 少し高圧的でしたかね？不快でしたら申し訳ない…更新頑張ってください！(唐突〜 無理矢理とか言うんじゃねぇ！) (2021年1月31日 23時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
リア - 凄く面白いですね！すぐ読み進めてしまいました！少し気になったのですが、34の所で夢主が芥川さんのことを龍之介さんではなく、芥川さんと言っていたのですが、これは意図的なものなのでしょうか？もし意図的にそうしているなら、すみませんが訂正されては如何ですか？ (2021年1月31日 23時) (レス) id: bba845c06e (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - 徒花さん» 徒花様、ご感想ありがとうございます！頑張ります！ (2019年6月30日 0時) (レス) id: b0368434d0 (このIDを非表示/違反報告)
徒花 - この作品初めて見ましたが面白かったです！頑張ってください (2019年6月29日 19時) (レス) id: 5d280f12f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午 | 作成日時：2019年5月14日 21時
