ギャップがすごいね、三ツ谷くん。【三ツ谷隆】

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「俺さ、東京卍會…通称東卍っていう、所謂不良グループに所属してて、そこの弐番隊隊長なんだ」


『ふ、不良…！？それに…った、隊長！？』





おーまいがー…。

三ツ谷くん、貴方という人は本当にどこまで…。





『…ギャップが、凄い』


「え、そこ？」





「ハハッ」と何故かいつもの感じで笑われる。

え、だってさおかしいよね。色々と。

お兄ちゃんで、手芸部の部長で、極め付けは不良でしかもけっこう上の立場の人。





『(私、なんかファンの人とかに殺されるんじゃない？)』





思わず回りをキョロキョロする。

だってまとめればこうだよ。家族想いで、慕われる存在で、強くて、優しくて、面倒見が良くて…。

いや、さっきも言ったことも入ってるけど。





「危ない目に合わせてすまなかった」


『え、そんなことないよ！？一緒に帰れて嬉しかった！』





三ツ谷くんはきっと早く帰らなきゃなのに、わざわざ家まで送ってくれた。

別れ際にそう言われて正直な気持ちを言うとまた笑われる。

なんか、三ツ谷くんの笑い方って好きだな。





「そんなこと言うの、絶対お前だけだよ」


『え！？そうかなあ…』





首を傾げてそう言うと「ま、いいや。じゃあな」と言って頭をポンポンと撫でられる。





『っうん、また明日ね！』


「おう」





…凄くドキドキするのはなんでだろう？





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