私の運命の王子様！③【シャルナーク】 (ページ41)

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【Aside】

部屋に戻り、隅に置かれた紙袋を手に取る。

シャルへのクリスマスプレゼント。

ずっと放っておいたので、忘れかけていた…。

喜んでくれるかな…。

胸の前でキュッと紙袋を抱きしめ、急いでシャルの部屋に戻った。

ドアを開けると、彼はソファーの上でクッションを抱きしめ、体育座りをしていた。

何か…いじけてる？

『シャル、ごめん。お待たせしました。』

「待った。すごく待ったよ。」

と言っても、3分ぐらいだ。

やっぱりいじけている。

『あのね…私もクリスマスプレゼントあるんだ。
はい。』

シャルはジトッと私を見て、差し出された紙袋を受け取った。

中から出てきたのはあのマフラー。

シャルはそれを見て、嬉しそうに目を大きくした。

「わぁ…ありがとう、A！

嬉しいな！明日から巻いていくね。」

喜んでくれているシャルを見て、私も嬉しくなった。

「…まだ欲しいものがある。」

まさかの追加希望。

そう言ったシャルは優しく微笑んだかと思うと、立っている私の腰に手を回し、自分の方に引き寄せた。

「Aが欲しい。」

腰に抱きついてきた子供みたいに見上げるものだから、きゅうっとなってしまう。

私、これに弱いんだ…。

『あの…優しくお願いします…。』

「まぁ…努力するよ。」