彼女の存在 ページ45
ヒソカ「ねぇ♡」
シャル「何?」
ヒソカ「君はどうして彼女に構うんだい?♢」
彼女とは十中八九Aのことだろう。
ヒソカ「君はいつも冷静でどんなに予想外なことが起こってもその判断力で見事に解決しちゃうってイメージがあったから少し意外でさ♡
何をそこまで君をそんなにしているのか気になるんだ♤」
シャル「これ答えなきゃダメなやつ?」
ヒソカ「そこはおまかせするよ♡」
まあ内緒ってわけじゃないから別にいいんだけど。
シャル「実際俺も分からないんだよね。」
ヒソカ「…♢」
シャル「俺が何故彼女にそこまで関わるのか、彼女の存在意義、彼女の容姿すべてを持ってしても俺には理解ができない。
最近では俺が俺じゃないんじゃないかとさえ思えてくるくらいにね。」
ヒソカ「それは中々そそられる話だね♤」
シャル「まあ俺の性格からして今のこの現状は異変と言っても過言じゃないとは思うけど、気になるなら尚更やめた方がいいよ。」
ヒソカ「どうしてだい?♡」
シャル「Aを大切に思っているのは俺だけじゃないから。」
ヒソカ「まさか団長やマチも♢」
シャル「御明答。もし彼女に何かしたらマチはもうお前の怪我とか治してくれなくなるかもね。」
ヒソカ「それは脅しかい?♤」
シャル「別に。好きに受け取ってもらって構わないよ。」
ヒソカ「君もとことん性格悪いよね♡」
シャル「ヒソカに言われたくはないなぁ。」
ヒソカ「分かったよ、今回は手を引こう♢」
今回はって言葉が気になるんですが…
シャル「ねぇ、ヒソカ。」
俺は、その場を立ち去ろうとするヒソカの背中に話しかけた。
彼は真顔でゆっくりと振り返る。
シャル「今度Aに何かしたらただじゃおかないから。」
と、殺気を混じらせて言うとヒソカは気味の悪い笑みを浮かべて笑った。
ヒソカ「クククッ…楽しみにしてるよ♡」
その言葉と共にヒソカはその場から煙を出して消えた。
これマジックどころじゃないだろ。
一体ヒソカは何者なんだ。
気まぐれでAに近づきやがって。
俺ははぁ…とため息をついてアジトに戻った。
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作者名:きなこもち | 作成日時:2021年4月16日 17時