俺と同じ翡翠色【シャルナーク】 (ページ31)

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友達ページ31

こう言われたなら願う他あるまい。

もし彼女も願い事の規模によって代償が変わってくるならあまり大きな願いはしない方がいいかな…。

『じゃあアルカ。

わたしとともだちになって。』

ｱﾙｶ「…。」

アルカはフリーズしてしまった。

『アルカ？』

すると瞳がいつものアルカに戻った。

ｱﾙｶ「そんなのでいいの…？」

『そんなのじゃないよ！

わたしはアルカとともだちになりたいの！』

ｱﾙｶ「この瞳が黒い子は同じアルカだけどお兄ちゃんはナニカって呼んでるの…。」

やっぱり二重人格だったか。

『わかった！

じゃあ、アルカもナニカもともだちになろ！』

ｱﾙｶ「いいの…？」

『もちろん！』

ｱﾙｶ「ありがとう！ナニカも喜んでる！」

笑顔でそう言われ嬉しくてつい頬が緩んでしまう。

ｱﾙｶ「でも願い事で家に帰してって言っていたらすぐに帰れたのに何でそれを願わなかったの？」

『とつぜんひとりになったらだれでもいやでしょ？』

ｱﾙｶ「A、好き！」

『ふふっ、わたしも！』

ガコンッ

ｲﾙﾐ「3時間経ったよ。

部屋から出て。」

ｱﾙｶ「A、もう行っちゃうの？」

『またくるよ。わたしののうりょくもアルカとおなじようなものだからぜったいにまたあえる。』

と、耳打ちするとアルカは嬉しそうに頷いた。

小さくなる彼女に手を振りながら私はアルカの部屋を後にする。