能力 ページ16
【シャルside】
ｼｬﾙ「さて。フェイタン、あの時何が起こったのか説明してくれる？」
アジトに着くや否や唐突にそう聞いた。
フェイタンは素直に話してくれた。
ｼｬﾙ「なるほどね…。治癒能力を持つ涙か…。」
ｸﾛﾛ「心当たりがあるのか、シャル。」
ｼｬﾙ「うん、まあね。
これはおとぎ話レベルのことになってくるけど。」
ﾊﾟｸ「話してくれる？」
ｼｬﾙ「うん。この前団長に頼まれた本をパソコンで調べていた時にふと気になる記事を見つけたんだ。
それは�猝�しの涙の少女�瓩辰童世μ樵阿世辰拭�」
ｸﾛﾛ「それがAってことか？」
ｼｬﾙ「たぶんね。
もしそうだとしたらマフィアが血眼になってAを探しているのも合点がいく。
その能力に加えてAには何でも願い事を叶える力も持ってるしね。」
ﾌｨﾝ「マフィアどもからしたらAの能力はかなり利得になるからな。」
ｼｬﾙ「うん。これはハンターサイトで見つけた情報だから信憑性は高いよ。
詳しくは本人に聞いてみないと分からないけどね。」
ｸﾛﾛ「分かった。Aが起きるのを待とう。」
ﾏﾁ「Aが起きたみたいだよ。」
彼女が起きた気配を察知したのか、マチがそう教えてくれた。
ｼｬﾙ「俺見に行ってくるよ。」
ﾌｪｲ「待つね、ワタシが行くよ。」
ｸﾛﾛ「フェイタンがか？」
ﾊﾟｸ「珍しいわね。」
ﾏﾁ「珍しいどころじゃないでしょ。」
ｼｬﾙ「何で？いつも通り俺が行くよ。」
ﾌｪｲ「そちこそ何故そこまでAに執着するか。
ワタシには分からないね。」
ｼｬﾙ「別に分かってもらわなくてもいいんだけど。」
ﾌｪｲ「とにかく今日は私が行くね。」
ｼｬﾙ「そっちこそ何でそこまで執着するかなぁ。」
ｸﾛﾛ「お前らやめろ。」
ﾌｨﾝ「もめたらコインだろ？」
ﾌｪｲ「はぁ…仕方ないね。」
ｼｬﾙ「じゃあ俺が投げるよ。」
と、俺は高くコインを投げた。
ﾌｪｲ「裏。」
ｼｬﾙ「表。」
コインは裏だった。
ｼｬﾙ「ちぇっ…。」
ﾌｪｲ「じゃあ行てくるね。」
と、フェイタンはAが休む部屋に歩いていった。
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年4月16日 17時
