2 ページ33
『ま、待って……』
「すみません、待てないです」
しゅーさんの吐息が顔にかかるくらいの近距離で言われてビクリとする
その瞬間喰らいつくかのように唇を覆いかぶされた
『っ………しゅ………さん…っ』
物凄く暑くて、長く感じる
息が苦しくなって呼吸が乱れてきた
「…凄く、だらしない顔になってますよ…」
『い、言わないで………っ！』
ようやく長いキスから開放されたと思いきやいきなり煽られた
いつものしゅーさんじゃないみたいだ
「Aさん、知ってますか？
酔ってる時って感度がいつもより高くなってるんですよ」
『そんなこと、知らない…っ！』
もう嫌だ
逃げようと思ったけどしゅーさんが馬乗りになってて逃げようがない
今更だが羞恥心で顔を隠した
「知らなかったんですか」
手で隠してるから顔は見えないけど声のトーンは怪しくて笑ってるようだった
「じゃあこれから沢山検証しましょうね」
『っ…！』
顔を隠してた両手を引き剥がされる
目が合ってしゅーさんはにこりと笑った
「…あ、ちょっと待ってて下さい」
何をされるのかと思いきや、ぱっ、と掴まれた両手を離される
そしてしゅーさんは自分のスマホを取り出した
なにするの……？
「もしもし、すぎるさん？お疲れ様です」
名前が出た瞬間背筋が凍った
『すぎるさ………っ！』
頭がくらくらとする中それでも彼の名前を呼ぼうとしたが手で口を塞がれて声が出せない
「あ、しゅーさん！？丁度良かった…
あんなぁ、A知らへん………！？」
すぎるも私も同じくお酒を飲んでいたからか呂律が回っていない
しゅーさんは表情一つ変えずに応答した
「Aさんなら俺の下にいますよ」
「は！？ちょっ、どういうことや！」
「実はすぎるさんに今日連絡したいことがあって…
明日の出勤の件なんですけど、俺とAさん……多分、明日腰が痛くなってると思うのでお休みを頂きたいと思います、では。」
そう言い切ってすぎるの焦った声と共に通話を切った
「…すぎるさんとAさんやけに仲がいいと思ったら付き合ってるんですか」
『…なんでこんなことするの………』
目の下が熱くなって、涙が溢れてきた
しゅーさんは笑顔のまま指で涙を掬う
「好きだから虐めたくなっちゃうんですよ」
そう言って優しいキスをされた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ガオNA(プロフ) - ゆっくりさん» コメントありがとうございます！すみません、教えて下さりありがとうございます…！！今後から気を付けますね…！ (2020年2月29日 18時) (
レス) id: bc3fdf2a65 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 曲パロは著作権に引っ掛かってしまうので消した方が良いですよ…(小声) (2020年2月29日 18時) (レス) id: 56664050fd (このIDを非表示/違反報告)
ガオNA(プロフ) - いきなりすみません、作者のガオＮＡからです。申し訳ございませんが、『4人の○○○』の4話にちょっとした話のミスがありましたので、その部分を直させていただきました。宜しければですがもう一度読み直して頂ければ幸いです。これからもよろしくお願い致します。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: bc3fdf2a65 (このIDを非表示/違反報告)
ガオNA(プロフ) - ivさん» 了解！！！リクエストありがと！！ (2018年9月9日 12時) (レス) id: bc3fdf2a65 (このIDを非表示/違反報告)
iv(プロフ) - バレンタイン時のすぎにゃんvsしゅーさんとかお願いできる…？？？？ (2018年4月5日 13時) (レス) id: 14899ecff4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
