迷惑な上司 / 杉 ページ12
「それでなぁ？そいつがぁー…」
『はい…』
生ビールを一気に飲み干し、顔を真っ赤にして話続ける会社の上司
今日はいつもより仕事が早く終わったため早速帰ろうとしていたら、いきなり上司のすぎるさんに捕まって会社の近くにある居酒屋に連れてこられた
そしてすぎるさんは会社の愚痴を永遠と喋り続けている
『…あの、私を飲みに誘った理由は愚痴話をするためでしょうか…？』
流石にこの質問は上司に対して失礼だということは分かっているけど、ズバッと単刀直入に聞いてみた
私はなんでもかんでも思った事は口に出してしまう
すぎるさんを見ると彼はきょとんとした顔になって、「あー…」と何かを思い出したように呟いた
「…そやそや忘れとった…。
あのなぁ相談事なんやけど、実は俺、会社に好きな子がおんねん。
でもその子が全然俺のことを意識していないっぽくて…
その…どうすればええと思う？」
『え…どうして私に？』
急に真面目な相談をされてしまい、思わず動揺を隠しきれなくなった
会社には私よりも恋愛経験豊富な人は沢山いる
それなのになんで私にそんな相談を？
「そんな小さいことはええから！
ちなみにAはどんな人がタイプ？」
『えぇ…
あえて言うなら、やっぱり優しい男性でしょうか…』
そうは言っても、私の好きなタイプを知ったって何も参考になることは無い
というか私はなんでちゃっかりとその質問に答えているんだろう
「ほぉー…優しい人かぁ…」
『まぁ、異性の好きなタイプは人それぞれなんで…
すぎるさんが想いを寄せてるその子はどういう人を好きなのかは分かりませんけど…』
頼んだビールをごくっ、と口にする
随分と時間がたったのか、ビールは泡が消えててあまり美味しく感じられなかった
「…ようは俺がもっと頼りがいのある優しい上司なればAは俺を好きになってくれる、って訳やな？」
『…はい？』
心臓の音が急に煩くなる
「すみませーん、お勘定お願いします」
気付けばすぎるさんは何も無かったかのように店員さんに声をかけてお会計をしようとしていた
『こ、ここは私が払いますよ…！』
上司に払わせる訳にはいかない
そう思い、急いでバッグから財布を取り出す
するとすぎるさんは財布を持っている方の腕を掴んできた
「ええから、今日は奢らして」
『い、いや大丈夫です、私が払います』
「ホンマにええから！
こういうことをするのが"優しい上司"やろ？」
そう言うと、すぎるさんは私を見てニヤリと笑った
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ガオNA(プロフ) - ゆっくりさん» コメントありがとうございます！すみません、教えて下さりありがとうございます…！！今後から気を付けますね…！ (2020年2月29日 18時) (
レス) id: bc3fdf2a65 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 曲パロは著作権に引っ掛かってしまうので消した方が良いですよ…(小声) (2020年2月29日 18時) (レス) id: 56664050fd (このIDを非表示/違反報告)
ガオNA(プロフ) - いきなりすみません、作者のガオＮＡからです。申し訳ございませんが、『4人の○○○』の4話にちょっとした話のミスがありましたので、その部分を直させていただきました。宜しければですがもう一度読み直して頂ければ幸いです。これからもよろしくお願い致します。 (2018年9月9日 12時) (レス) id: bc3fdf2a65 (このIDを非表示/違反報告)
ガオNA(プロフ) - ivさん» 了解！！！リクエストありがと！！ (2018年9月9日 12時) (レス) id: bc3fdf2a65 (このIDを非表示/違反報告)
iv(プロフ) - バレンタイン時のすぎにゃんvsしゅーさんとかお願いできる…？？？？ (2018年4月5日 13時) (レス) id: 14899ecff4 (このIDを非表示/違反報告)
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