幼馴染は意地悪社長 (ページ9)

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「で？なんで呼ばれた訳？」

阿部「掲示板に貼ってある通り、如恵留の手伝いして欲しいの。いつもは1人で捌ける量なんだけど、今日は多くてね」

「私で出来るかな……」

阿部「大丈夫だよ。(馬鹿な)Aでも出来るやつ頼むから」

絶対、こいつ、心の中で馬鹿なって言ってるだろ

阿部「如恵留、あと頼むね」

如恵留「はい！では、八嶋さんこちらに」

川島くんに連れられ、一旦社長室から出て、隣の部屋に

「ここって、秘書室ってやつ？」

如恵留「はい！社長室とも中で繋がってるんです」

じゃあ、わざわざ社長室から出る事はなかったのでは？

なんて言葉は心にとどめよう

「私は何をすれば良いの？」

如恵留「そこなんですよね」

「はい？」

如恵留「確かに、いつもより仕事は多いんですが、少しスピードアップすれば十分1人で捌けるんですよ」

「そっか」

あいつの事だから、何も出来なくてワタワタしてる私を見たかったんだろう

でも、悪魔を知らない川島くんにそんな事言えない

「きっと、川島くんに負担をかけない為じゃないかな？」

如恵留「と言いますと？」

「亮平じゃなくて、社長の優しさってやつだよ〜」

そう言うと、川島くんはパーっと笑顔になった

如恵留「そういう事だったんですね！やはり、社長は心の優しいお方だ！」

まるで神様に拝むように言う川島くん

「それで？私は何すればいいんだっけ？」

如恵留「あっ、明日、社内会議がありますのでそれの資料をホチキスで止めていきます」

「もしかして………その紙の山？」

実は、秘書室に入ってから気になってた大量の紙の山。ずっと視界に入ってた

こりゃ、1人じゃ大変だわ

「ちょっと地味な作業だね」

如恵留「ですね笑。早速やりましょ！」

「うん」

そして、地味な作業が始まった