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プルルルル……
内線で電話が鳴った
ガチャッ
雪菜「はい、素能商事、人事部の永野です!………あっ、はい………分かりました。少々お待ち下さい」ピッ
「誰から?」
雪菜「うふふ、Aさんにお電話です」
「はぁ?だから誰よ。内線だよね?」
雪菜「いいから、早く出てください」
なぜか笑ってる雪菜ちゃんから電話を受け取った
「おまたせ致しました。やしm『A』
「えっ、亮平?」
電話の相手は、私をモヤモヤさせてる原因の人だった
「な、なんで内線なんかで………」
阿部『お、お前のことだからスマホに掛けたって出ないだろ』
「否定は出来ない……」
阿部『…………あのさ、今日、夜時間ある?』
「夜?」
阿部『うん。ご飯食べに行かない?それに、この前のことちゃんと話したい』
いつになく真剣な声の亮平
ちゃんと亮平の話を聞かないとだよ、ね
「分かった。どこ連れてってくれるの?」
阿部『んー、高級フレンチ』
「えっ、フレンチ?」
フレンチなんて行ったこと無いんだけど!それに普通の洋服だし、ああいう所ってドレスコードとかあるんでしょ?無理だよ〜
そんな私の感情を電話口で感じ取ったのか、笑い始めた
「ちょっと、笑わないでよ」
阿部『ふふwそんなの嘘に決まってるだろ。フレンチなんてお前に合わなすぎる笑笑』
「そこまで笑わなくても……」
阿部『ごめんごめん。Aはどこ行きたい?』
「……和食がいい」
阿部『分かった。テキトーに見繕うよ。あっ、それとも着くまでのお楽しみ〜の方が良かったりする?』
「どっちでも良いよ」
阿部『分かった。じゃ、夜な。受付の前で待ってて』
「………外じゃダメなの?」
あまり会社の人達に亮平と居るとこを見られたくない
阿部『んー、地下の駐車場は?俺の車分かるでしょ。 そこならいいでしょ?』
誰か来ても、車のかげで隠れば平気だよね
「うん。それでお願いします」
阿部『OK。仕事頑張って』
「うん。亮平もね」
阿部『ありがとう』ガチャ
「はぁ……」
何だろ。ただいつも通り、亮平と話してただけなのに肩に力入っちゃってたよ
「ん?」
何か目線を感じ、そっちの方を見ると
深澤「( ¯꒳¯ )b」ニヤッ
聞こえてたんかい
朝、亮平に呼び出されてたし、その時に私とのことを聞いたのだろう
『しいて言えばこの子かなぁ』って言ってたし
とりあえず、お辞儀しといた
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名無し - まだですか?待ってますね! (2021年9月16日 17時) (レス) id: 0532935fdc (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続き待ってます! (2021年8月31日 6時) (レス) id: 0532935fdc (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 更新まだですか?続き楽しみにしてますね! (2021年6月20日 8時) (レス) id: 30769a7346 (このIDを非表示/違反報告)
姫美(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます(*'ω'ノノ゙ (2021年6月1日 8時) (レス) id: 8f20ccbeb8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続き楽しみにしてますね! (2021年5月31日 23時) (レス) id: 30769a7346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫美 | 作成日時:2021年4月10日 22時