幼馴染は意地悪社長 (ページ17)

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「えっ」

目黒「社長！？」

阿部「うん〜！美味しい！」

目黒くんからもらったハンバーグを食べようして、箸で掴んだ所で横から亮平によって食べられてしまった

目黒「社長！何やってんすか！」

阿部「いや〜俺もハンバーグ食べたかったんだよね。そしたら1切れそこにあったから」

目黒「それは八嶋さんにあげたやつなんですけど」

阿部「八嶋さんに何かあげるのはやめた方がいいよ」

目黒「いきなり何の話っすか」

阿部「というか、八嶋さん自体やめた方がいいよ」

「ちょっと！」

まただ

いつかにやられたように、私に近づいて来る男の人をこうやって離れさせるんだよね

大体の人達は亮平の圧によって引き下がってしまう

だけど、今回は違った

目黒「なんで社長にそんなこと言われなくちゃいけないんですか」

阿部「えっ」

「目黒くん？」

目黒「あっ！分かりました！社長も、八嶋さんのこと狙ってるんですね！」

「はい？！」

阿部「…………」

目黒「黙ってるなら肯定って捉えますから。それなら納得です」

てか、さっき『社長も』って言ってたよね！"も"ってなんだ！？えっ、狙われてんの？目黒くんに狙われてんの？！

目黒「あっ、昼終わったら営業先行かないといけないんだった！」

「ねえ、目黒くん？」

目黒「ごちそうさまでした！」

「目黒くん？」

目黒「また一緒に食べましょうね」

「えっ、ねえ」

目黒「じゃ、残りの仕事も頑張ってください。Aさん」

「目黒くん！ちょっと！」

目黒くんは、私の問いかけには一切答えず、さわやかに食堂を後にしてしまった

阿部「…………」

「ちょっと、社長のせいなんですけど」

阿部「…………」

「ねえ、黙ってないで何か言ってよ」

阿部「………ごちそうさまでした」

「亮平？」

亮平は、いつもの勢いを無くしたかのように食堂を出ていった

一体、どうしたらいいんだろ………