練習試合とかめんどくせぇ ページ4
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「あ？練習試合やんの？どこと？」
昼休み、大地がわざわざ俺のクラスまで来て教えてくれる。
土曜日に決まったらしいが、あいにく俺は用事で来れなかったからな。
「青葉城西だ。県内四強だぞ」
「んー。でもあそこレギュラーほぼ3年じゃなかったっけ。あとあれだろ、すごいセッター」
「まぁ聞くところによると青城のプレースタイルは“安定”らしいからなぁ。3年が多くても不思議じゃないだろ」
「じゃあ興味ねぇな。俺のセッターは孝支と飛雄だけだし」
「本人に言ってやれ」
「いつも愛を囁いてるだろうが」
じゃあ放課後また、と教室を出ていく大地にひらひらと手を振って自動販売機に向かう。
飛雄おすすめのぐんぐんヨーグルトでも買おうか、と考えていると自販機の前に愛しい黒髪の姿が見えた。
「とーびーおっ」
「ッ！？」
背後から抱きつけば、あからさまにビクっと肩を震わせる。
「あ、Aさんか…」
「やっほ、Aさんだよ。俺以外にこんなことするやついねーだろ」
「俺もAさん以外にこんなことされたくないっス」
「てめぇ、それは天然か…俺の心臓は今素晴らしいくらいに働いてるぞ…」
「？」
きょとん、と首を傾げる飛雄。
目つきが悪いだの顔が怖いだの言ってるやつらの気が知れねぇな。こんなに可愛いのに。
「飛雄、俺のこと好き？」
「？大好きっス」
「そ。俺も大好き」
内心叫びそうになるのを堪えつつ平静を保って答える。
自分から聞いたくせにあれだけど、即答されると照れるな。
「…でも、Aさんの好きは日向とか月島と同じじゃないですか」
「え？」
俯いてボソボソ喋る飛雄は珍しい。
顔を覗くと、飛雄は目をそらしながら口を開いた。
「お、俺は、他の人と同じじゃなくて、Aさんが一番好き、です」
他の人と同じじゃなくて、Aさんが一番好き？
他の人より？
俺のことが？
一番好き？
「ハアアアアアアーッ！！」
「！？ど、どうしたんスか」
なんてこった、天使は実在した。
「……俺は、一番とか決められないけど。飛雄は他のどんなすごいって言われてるセッターよりすごい、俺だけのセッターだかんな」
まぁ俺トス打たないけど。選手じゃないから。
しかもセッター独占はダメだけど。
「はい！ありがとうございます！！」
まぁ飛雄が嬉しそうだしいっか。
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春千瑠 - はぁぁぁぁ……尊い……基本主受け苦手なんですけど、この作品は面白いです❗大好きです❗（唐突な告白) (2022年12月30日 13時) (
レス) @page38 id: 6c259301f0 (このIDを非表示/違反報告)
コア(プロフ) - うわーん男主総受けウマウマwww。続き待ってます！ (2020年1月5日 14時) (レス) id: 152d2c568b (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - とても面白かったです！！更新頑張ってください！！ (2019年10月14日 12時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
鴎外 - バンッバンッバンッ(床を叩き乍悶えつつ紅色をタラタラと)あァ蛍オチになれ (2019年10月6日 21時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
木葉夕陽(プロフ) - あーあーあーあーこのまま菅さんオチに((())) (2019年8月19日 2時) (レス) id: 2206744357 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叶 | 作成日時：2019年4月13日 23時
