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薬を飲むと眠くなる ページ23

「ウイルス性ではなさそうですね」


時刻は現在10時を回っている。
いつもより少し遅刻気味で屯所に来た軍医は、屯所につくなり沖田さんに連れられて私の部屋に直行してきたらしい。

話は沖田さんから伝わっている、と来るなり検査が始まった。
拡大鏡で喉を見ながらうーん、とうなっている。


「どこに異常があるわけでもない、扁桃腺も腫れてはいないし、恐らくストレスから来た熱でしょう」

「ストレス…」


様子を見に後から入ってきた土方さんは、ジトリと沖田さんの方を見た。
沖田さんは不服そうに首を傾げる。


「なんでィ、俺が原因だって?ストレスっつーなら大好きな銀さんに会ってねェってことのがストレスなんじゃねェかィ」


いい迷惑でィ、とブーブーと口をとがらせる沖田さんに苦笑いをすると、沖田さんはドカッと私の枕元に座った。


「一番の薬はそのストレスの原因を解消してあげることですが、そういうわけにもいかないでしょう。解熱剤だけ出しましょう」


大きな黒色のカバンの中から錠剤を何錠か出すと、それを沖田さんに手渡すと、忙しそうに私の部屋から出て行った。
様子を見に来ていた土方さんも、あとは任せるぞとスタスタと出て行ってしまい部屋に沖田さんと私が取り残された。

「一番の薬はストレスの原因ねェ」

「…何か言いました?」

「てめェはこれ飲んで寝てろ」


何かをつぶやいた沖田さんに聞き返すと、沖田さんは私のおでこをデコピンして盆の上に乗せられた水の横に薬を置いて立ち上がった。

ふわふわした頭で起き上がって薬を飲むと、副作用ですぐに眠気が来て沖田さんが立ち去るのを見送ることなくぐっすりと眠りこんでしまった。

寝ているときは腹式呼吸→←体調悪い時に限って元気だと思い込みがち



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微糖。 - 面白いです。続き待ってます。 (2020年5月31日 20時) (レス) id: 7154107f34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 今までで1番好きな物語です!更新楽しみにしています。 (2020年3月29日 11時) (レス) id: cd8046c6bb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - ソマリさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 淋さん» ありがとうございます。楽しんでいただけているようでうれしいです (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - モンスターエナジー愛好家さん» 更新長らくお待たせしました。ありがとうございます (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/  
作成日時:2017年11月23日 21時

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