【第五人格】消失傑作人形【男主】

〆開幕_12_〆 ページ16

〆〆




イソップ「お茶…冷めちゃったね…新しいの作って来る_え？」



『…』



僕がお茶を作り替えようとした時、Aくんが僕の腕を掴んだ。



Aくんは僕が振り返ると直ぐに手を離してドアの方を向いて指をさした。



イソップ「もう戻るの…？」




『…』



コクリと頷きAくんはフラフラとドアの方へ近づく。


ドアの前まで来るとAくんは立ち止まり僕の方を振り向いて閉じた口をゆっくり開いた。





『目…探セ……枷ヲ外セ…完全二ナルマデニ』






イソップ「目？枷？どういう…」




問うとAくんは何も答えずに部屋から去ってしまった。




イソップ「ま、待って！」



急いで部屋から出たら廊下に人形が居た。


相変わらず不気味…。




「｛ヤァ、オ伴ガオ世話二ナッタ。アリガトウ、迷惑ハカケテナイカイ？ナニカシテナイカイ？｝」




イソップ「大丈夫です…」



「｛フーン……ソウカイ、ナライイ。行コウカオ伴！｝」



『…』





人形を大事そうに腕にはめてAくん達は歩いて行った。



もう少しいたかったな…。



仕方なく部屋に戻ると見知らぬ紙が1枚床に落ちていた。



紙を開いてみると歪な文字で_アリガトウ_と書かれていた。




きっとAくんが書いたんだ…。



いつの間に…。




とても嬉しい…。






__

〆開幕_13_〆→←〆開幕_11_〆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す