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「では昨晩の出来事について教えて頂いてもよろしいですか」

「…はい、私は昨日中間淳太と会って、居酒屋で2人で食事していたんです」

重岡さんは俯きながら細々と話していた

「お互いに次の日仕事があるので22時前には会計をして、そのまま帰りました…それが、」

「…重岡さん大丈夫ですか」

「…ごめんなさい、あの日中間淳太は酔っ払っていて私は家まで着いて行くか言ったんです、でも仕事あるからって断られて」

重岡さんは話しながらポロポロと涙を流した

「…もし自分がいれば巻き込まれなかったかもしれない、犯人から守れたかもしれない、昨日返信が来て安心していたら」

「食事を終えた後、連絡をとったのですか？」

「…はい、結構酔っていたので家に着いたら連絡をお願いしました、私から連絡をするともうすぐ家に着くと連絡来ました」

「そのやり取りを見せて頂くことは可能ですか」

「大丈夫です」

重岡さんがスマホをこちらに見せると、中間さんからは"もうすぐ家に着く"とメッセージが来ていた

このメッセージの前には、昨晩の食事についてのやり取りがされていた

話していた内容は本当であると考える

「ごめんなさい、私が話せるのはここまでです」

「情報ありがとうございます、重岡さん中間さんのことをとても大切にされているんですね」

「へっ、？あ、ありがとうございます」

濵田さんの言葉に、驚いた様子で重岡さんは顔を見つめる

「今日だって忙しいはずなのに、情報提供と昨日も家まで送ろうとしたと聞いてすごいなって」

「大学時代からの先輩ですが、本当お世話になっていて感謝しているんです、だから絶対助けたいと思って」

「中間さんも重岡さんも罪はない、絶対助けましょう」

「…濵田さんありがとうございます、今日この事件を知ってから自分を責めていたんです、少し安心しました」

濵田さんの言葉を聞き、重岡さんは強張った表情から笑みを見せて安堵の表情になっていた

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「へぇ、なるほど」

先程の重岡さんから聞いた情報を桐山さんと藤井君と神山君の3人に話した

「あ、さっき中間さんの働いてる会社の方に話を聞いたら今日は来てないし、掲示板に載っている服装も昨日と一緒みたいです」

「そうか、ってことは昨晩に犯行を行われた可能性が高いのか」

「なぁ、Aちゃんと神ちゃんからの情報聞いて思ったんだけどさ、重岡って人怪しくない？」