どこに居ても、必ず…

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それから4時近くまで私はずっと居座っていた。お昼はワカにもらった。美味しかった。




今牛｢結局また1日いたじゃん｣

A｢だって行くとこないんだもん。前に家に帰ったらじいちゃんに追い出された｣

今牛｢オマエ追い出されてばっかだな｣

A｢んね、酷い｣




制服に着替え直して帰る準備を整える。まだジムの中に人はいるけど昼間の女の人達はもういない。



ものすごく嬉しい。


ちなみにベンケイは今、男の人達になんか教えてる。





今牛｢送ってく｣

A｢大丈夫だよ。今日早く帰るために早めに切り上げたんだからさ｣

今牛｢なんかあんの？｣

A｢集会｣





集会と言えば納得したような顔をするワカ。別に私はチームに入ってないけどエマが行くって言うから…

だから、夜ご飯を作っておかなきゃならない。帰りは絶対遅くなるから。




A｢じゃ、またねワカ〜｣

今牛｢ン。気を付けろよ｣

A｢はーい｣





ワカに手を振って家への道を歩く。手を振ってる時、チラッとこっちを向いて手を上げてたベンケイは大きな体に似合わず可愛かった。

そしてワカは相変わらずカッコイイ。今は彼女を作る気はないと言っていたので、私の貰い手がいなかったらワカに貰われに行こうと思う。








・








やっと見えてきた無駄に大きい我が家。

きっと家にはじいちゃんしかいないんだろう。エマも万次郎もそのまま行くとか言ってた気がする。





A｢ただいま〜｣





返事が帰って来ない……まだ道場にいるのかなぁ…


我が家は道場を開いているから道場に近づけば子供をよく見かける。

懐かしいなと思いながら知らない子に飴を渡したのは記憶に新しい。





毎日作っているからか手際よく料理をする。考え事をしていても手は勝手に動いてくれるので便利な手だ。

じいちゃんの分を用意して、紙にじいちゃん宛にサラッと書いて置いておく。

帰ってきたら温めて食べられるように保存も忘れずに。




A｢よし、流石私。完璧だ｣




今何時かなとメールを確認するついでに携帯を開いた。時間はまだ大丈夫かと思い、万次郎から来ていたメールの中身を確認する。




" 紹介したいヤツがいる "




誰だよ。そう思いながら私は自分の愛車、レブルに跨った。





P.S 遅いんだけど




これにイラッときたのは仕方がないと思う。

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