のんびりちゃん 2

57段 ページ12

利｢包帯だからけの大漢なら、タソガレドキの忍び組頭…雑渡昆奈門でしょう。恐るべき実力者と聞いています｣

山田｢オーマガドキ城主とその敵であるタソガレドキの忍び組頭が密会？｣



山田先生と日向先生は顔を合わせて確信したような顔をした



日向｢ピースが揃いましたな｣

山田｢うん、事態の本質が見えてきたようだ｣




事態の本質……？どゆこと？

オーマガドキ城主がオーマガドキの敵であるタソガレドキの忍び組頭と密会…

オーマガドキ城主は領民から税を取れないから…密会して……お金を…




A｢あぁ！そーゆー事ですね！｣

三郎｢今わかったのか。一年生も今それで悩んでいるところだぞ｣

A｢え？｣




顔を上げて一年生の方を見れば庄ちゃん以外は目が点になってた

顔もアホの子みたいになっている

すると庄ちゃんが頭を指で抑えながら説明をし始めた




庄｢大前提として、手潟さんの様子から考えると、オーマガドキ城主…大間賀時曲時は人望がなく領地から税金が取れない。況して園田村のように村々は惣という自組織を作って領主に対抗するようになってきている｣




庄ちゃんすごい

ツラツラと今の現状を整理して分かりやすく言った……一年生のみんなもうーんの考えている

少したってきり丸が大きな声でわかった！と叫びながら立ち上がった




き｢どっちもやる気のないこの戦、オーマガドキとタソガレドキは実はぐるだったんだ！｣

乱｢え？どういうこと？｣

き｢"タソガレドキが攻め込んでくるぞー！"と噂を広めれば自分たちの安全を保証してほしいオーマガドキ領の村々は庇いの制札欲しさになりふり構わず、銭や兵糧をタソガレドキ軍に差し出す｣



きり丸の説明からみんなも閃いたようで次々と声を発していく



金｢そうか！それがぐるだったとしたら｣

兵｢タソガレ側はごっさり受け取った金品の1部をオーマガに渡すに違いない！｣

き｢俺が貰いたかったー！！！｣




最後にきり丸が銭を貰いたかったと言ったのは面白かった。よく分かってないしんベヱはもう目を点にするどころか宙に飛ばしてた

それを乱太郎と三治郎が掴みしんベヱの目を元の位置に戻した




山田｢大変よく出来ました｣

土井｢よくできましたぁぁぁ！！！｣





そんなに？泣くほど？

と思っても普段のは組から考えればこれだけ出来れば本当に上出来なんだろう

土井先生の涙がそう語っている

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