アイドルとの恋の味。 (ページ5)

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第三話ページ5

約束の日、当日(←時間の流れが早いのは気にすんな←

あたしは、いつも通りシャワーを浴びて着替え、メイクをした。今日の服装はワインレッドのボリューム袖のペサントブラウスとジーンズを合わせて、ボトムスにイン。その上から黒のリングベルトコートで靴はラディッシュの8㌢のヒール、髪型は後ろで一つ結び、バレないように黒渕のだて眼鏡を付けている。

待ち合わせ時間より、10分早く着いてしまった、キョロキョロと目印の場所を探す。
と、そこには変装し、マスクをつけた八乙女さんの姿があった。

『八乙女さんっ！』

そう呼ぶと八乙女さんは口元に人差し指を当てた。

そうだ。あたし達は芸能人だ。男女二人きりで一緒に歩いている事がバレたら、大騒ぎになり、お仕事が減ってしまうだろう。とにかく、バレたら大変なのだ。

あたしは慌てて口を抑え、八乙女さんの元に駆け寄った。

『すみませんっ！待たせてしまいましたか？』

楽「いや、俺も今来た。女って遅れて来るもんだろ？」

『そ、そうなんですかね？(苦笑い)それで、どうして呼び出したんですか？』

楽「呼び出したっつうか、相談したい事があってな。俺らのグループのマネージャーの姉鷺カオルに毎月じゃんけんで負けた奴がプレゼントを選んで渡してるんだ」

「とりあえず、ショッピングモールに行こう」と八乙女さんが提案し、あたし達はショッピングモールまで歩き出した。
「じゃんけんで負けた奴」、それが無ければ関心していたのに、

『分かりました。プレゼント選びですね。あの…名前からして女性ですか？』

楽「いや、男っつうか…オネェだな」

『？オネェ…？』

楽「あいつ、女っぽいから女の意見も聞こうかと思ってな。」

『そう言う事ですね。分かりました(？)』

そうこう話している内に、ショッピングモールに着いた。
あたし達はとりあえず、お店を見て回る事にした。