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本音 ページ32

ペ神に「しばらく安静にさせといてあげれば回復していくと思うよ」と言われ、私は礼を述べた。


『疲労…かぁ』


ちらっと大先生が教えてくれたトントンの過去を思い出す。

あのこともあるんかな…?


sn「なぁなぁ」


ペ神が私の肩をポンポンと叩く。
『なに?』と返すと、幼い子供のような笑顔で言った。

sn「他にも弟くんいるんやろ?遊んできてええ?」

嬉々とした表情で言う彼。
もちろん、断る理由はない。

むしろ、遊んでいて欲しい。

私はトントンと話したいことがあるから。


『全然ええよ。多分そこら辺の部屋で勉強してると思う…』

sn「お、了解!」


医者としてトントンを見てくれていた時の彼とは全然違う様子でルンルンと部屋を出ていくペ神。

あ、襲うなって言うの忘れてた…。←


gr「俺も、ショッピたち見てくるわ」

気を利かせたのか、たまたまなのか私にはわからなかったが、グルッペンも立ち上がり部屋を出ていく。

gr「トントン、無理すんなよ」

そう言い残して。


tn「なんかペ神さん、いいひとそうやったな」


トントンが彼ら二人が出ていったドアを見ながら呟いた。


『せやね…いい人やで』

ホ〇のところを除けば…な?←


『なあトントン?』


あまり話したくなかったが、話さないといけないと思い、私は思い口を開いた。

tn「どうしたん?」

昨日よりは元気な顔で、トントンが聞き返してくる。


『大先生から、トントンの過去のこと聞いた』

少し起こるかと思ったが、意外と冷静だった。
「うん、いつかは大先生が言うと思ってた」と。

『お母さんに言われたことを気にして、1人で無理して頑張ってるんやろ?』


私が言うと、トントンは自傷気味に軽く笑った。


tn「そうなん…かな?俺自身もよく分からへん。けど、ゆうやが亡くなってから俺はおかしくなったと思うで」


虚ろな目で彼は呟く。
その様子が酷く痛々しかった。


『…昔とか、孤児院の時とかは人もあんまりおらんくて大変やったと思うけど、』


私はそこで言葉を切った。

彼がゆっくりとこっちをむくのを待つ。


『ここでは、私たちは家族なんやから。しっかり頼ってな?


なんでもするから』


トントンの頭に手を伸ばし、優しく撫でた。

しばらく驚いたように目を丸くしていた彼だったが、ぎこちなく笑うと自分の手を私の手に重ねてきた。




tn「ありがとう、A姉ちゃん」





笑顔をうかべる彼の表情が、どうしてか嘘っぽく見えた。

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ゆずれもん - シャオチャン (2019年9月11日 4時) (レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 皆可愛い!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年9月7日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - 更新される度に毎度毎度読ませていただいてます!ありがとうございます!夢主が弟達に甘やかされるっていうのも見てみたいですね、応援してます〜 (2019年9月1日 22時) (レス) id: 051e811b55 (このIDを非表示/違反報告)
だる猫(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!小説内での設定ということでしたら申し訳ないのですが、日本の法律では血縁関係のない義理の兄弟姉妹での結婚できますよ!がんばれポメラニアン!!(( (2019年8月27日 0時) (レス) id: d17492cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yotuba0902 - トシ@堕天使のサブさん» お姉ちゃん…? (2019年8月22日 17時) (レス) id: 101a506f7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆雅空☆ | 作成日時:2019年8月18日 22時

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