彼の過去 ページ26
『そんなことが、あったんや…ね』
大先生の口から語られることはとても辛い内容で、小学生の彼が話すような事じゃないと思う。
ut「言うなって言われたんやけど、A姉ちゃんならええかなって」
『うん、ありがとう』
大先生の背中をさすった。
なぜって？
彼の声が涙ぐんでたから。
ut「考えるだけで、トンにぃは辛かったんやなって思って…」
『そうやね…』
トントンにそんな過去があったとは。
お母さんにいわれた事もあって、人一倍、年下の面倒みが良いのだろう。
ut「なあA姉ちゃん…」
大先生が涙がたまった目でこっちを見てきた。
『なに？』
ut「トンにぃのこと、元気にしてあげて。元気そうかもしれんけど、なんかもっと楽しそうに笑って欲しい…」
『大先生…』
こんなしっかりした子が、小学生なのか…。
『うん、わかった。お姉ちゃん、頑張るから』
笑顔で私が返すと、大先生は満足気にニコリと笑顔をうかべた。
ut「…眠いから、寝る」
急に眠気が襲ってきたのか、まぶたが重そうだ。
藍色の綺麗な瞳が半分しか見えない。
『うん、ええよ。ここで寝る？』
私は自分の太ももあたりをぽんぽんする。
ut「えへ…そこがええな…」
ゆったりとした動きで大先生は私の膝に頭をおいた。
『おやすみ』と声をかけると、「おやすみ」と返ってきた。
しばらく頭を撫でてやっていると、呼吸は寝息に変わった。
『言ってくれて、ありがとうな…』
寝ている大先生に向かって呟く。
私の記憶はそこまでだった。
ーーー
どうも、作者です！
更新亀すぎてすいません…。
忙しすぎて困ってます。←知らねえよ
これからは毎日あげられるように精進して頑張ります！
でも、難しい日もあると思いますので、そういう日は気長にお待ちいただけると、嬉しいです！
どうぞよろしく…
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ゆずれもん - ｼｬｵﾁｬﾝ (2019年9月11日 4時) (
レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 皆可愛い！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年9月7日 19時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
みか(プロフ) - 更新される度に毎度毎度読ませていただいてます！ありがとうございます！夢主が弟達に甘やかされるっていうのも見てみたいですね、応援してます〜 (2019年9月1日 22時) (レス) id: 051e811b55 (このIDを非表示/違反報告)
だる猫(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！小説内での設定ということでしたら申し訳ないのですが、日本の法律では血縁関係のない義理の兄弟姉妹での結婚できますよ！がんばれポメラニアン！！(( (2019年8月27日 0時) (レス) id: d17492cb24 (このIDを非表示/違反報告)
yotuba0902 - ﾄｼ@堕天使のサブさん» お姉ちゃん…？ (2019年8月22日 17時) (レス) id: 101a506f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆雅空☆ | 作成日時：2019年8月18日 22時
