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十四松 ページ33








キーンコーンカーンコーン





「ん…」




チャイムの音で不意に意識が浮上する。





目を開けると、そこには真っ白な天井と真っ白なカーテンが見えた。





あ、私…。いつの間にか寝ちゃったんだ…。




寝返りを打つとぼんやりとした瞼に人影が映る。




…?人影?




急いで目を開けると十四松君が至近距離でこちらを見つめていた。




「…え?」




十四松「あ!起きたー!大丈夫ー!?」




何で十四松君が…?と思った瞬間、先程の事を思い出した。
そして同時に終業を知らせるチャイムが鳴っていた事に気がつく。



「え?十四松君ずっとここに居たの?」





十四松「うん!心配だったから!」





「ありがとう。小テストの途中だったのにごめんね」







十四松「小テストはいつでも受けられるから大丈夫だよ!」





「でも…」





十四松「そんな事より体調はどうー!?」





そう言いながら十四松君が私の額に手を伸ばし熱さまシートを変えてくれる。





十四松「そう言えばさっき先生が来て、昼休みまで休んでて良いって言ってたよ!

その後も具合悪かったら早退した方が良いって!」




「そうなんだ、ありがとう」




そう言いぼんやりと天井を見ていると、横に座っていたはずの十四松君の姿がふと消えた。



熱があるせいだろうか、姿が見えないだけで何だか心細くなってくる。




急にどこに行ったんだろ?




教室に戻ったのかな?





なんて考えているとまた睡魔が襲ってくる。



そのまま目を閉じかけた時、首に冷たい感触を感じた。




「ひゃ」




十四松「あはっ!あはははは!」



驚く私を見て十四松君は笑う。




「え?…?」



十四松「水で濡らしたタオル!熱の時は冷やすと良いんだよ!」



そう言って、私の首周りや頬を優しく拭ってくれる。



十四松君ってあまり話した事無かったけどとっても優しいな…



なんて思いながら気持ちよさに目を閉じていると


抵抗する間も無く、ワイシャツのボタンが外された。


「え?え!?」



一瞬何が起こったか分からなかったが、慌てて十四松君の手を跳ね除けた。


十四松「どうしたのー!?」




「え、えっと…」



十四松君の顔をジッと見てみるが、至って真面目な顔だ。




「あ、もう、拭かなくて大丈夫だよ」



そう言い慌てて布団を首元までかける。



わざとやったのかと思ったけど、真剣な顔してたし…



やっぱり十四松君って天然なのかな…?

終わり ログインすれば
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設定タグ:おそ松さん , 学園 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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みゆり(プロフ) - ぱわさん» コメントありがとうございます!この後、十四松のお話です! (2019年10月16日 9時) (レス) id: 0f30c1d8ba (このIDを非表示/違反報告)
ぱわ - あれ?もう、完結ですか!? (2019年10月14日 10時) (レス) id: dc49dd12be (このIDを非表示/違反報告)
みゆり(プロフ) - カラ松ガールさん» 本当ですかー!?ありがとうございますー! (2019年10月13日 19時) (レス) id: 0f30c1d8ba (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - この小説めっちゃ好きです!更新待ってます! (2019年10月13日 9時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり(プロフ) - れんやん。さん» 本当ですか!??そう言って貰えて嬉しいですー! (2019年10月12日 17時) (レス) id: 0f30c1d8ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆり | 作成日時:2018年12月8日 14時

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