十四松 ページ32
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先生居ないしどうしよう。
とりあえず、椅子に座ろうと一歩足を動かすと途端によろめいてしまった。
「あっ」
頭がクラっとなり傾く体を十四松君がサッと近づき支えてくれる。
「あ、ありがとう」
十四松「とりあえず横になろう!ベットまで連れて行ってあげるね!」
「1人で歩けるから大丈…」
拒否しようとしたが熱のせいで頭が回らず言葉が出てこない。
支えてもらい立っているだけで精一杯なのに、とてもじゃ無いけど
ベットまで歩ける自信が無かったので首を縦に振った。
「じゃあ、ベットまで連れて行って貰っても良いかな?」
十四松「え!いいの!?」
…いいのって何が?
と思った瞬間、私の体は宙に浮き気がついたら十四松君にお姫様抱っこされてる状態だった。
「え?え!?」
連れて行くって支えてくれるだけじゃないの!?
うろたえる私をよそに、ベットまで十四松は私を運びそっと優しく降ろしてくれた。
十四松「はい!」
「あ、ありがとう…?」
そのまま十四松君は私に布団を掛けて、出入口の近くの棚に向かった。
十四松「寒くないー!!?」
「大丈夫だよ…」
十四松「先生居ないしどうしたら良いんだろうー!?」
棚の中を覗いて難しそうな顔をする十四松君をぼんやりと見つめる。
十四松君とはほとんど話した事無かったし騒がしい人だと思ってたけど
意外と良い人かも…なんて考える。
十四松「あ!熱さまシートあるけど貼っても良い!?」
棚の中から水色のシートを持って、ベットの横の椅子に十四松君が座った。
「あ…お願いします…」
十四松「貼るよー!」
私の前髪をサラリと撫で、熱さまシートを貼ってくれる。
ヒヤリとした感触を感じながらゆっくりと目を閉じる。
そしてすぐに意識はフツリと途切れ、深い眠りに落ちていった。
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みゆり(プロフ) - ぱわさん» コメントありがとうございます!この後、十四松のお話です! (2019年10月16日 9時) (レス) id: 0f30c1d8ba (このIDを非表示/違反報告)
ぱわ - あれ?もう、完結ですか!? (2019年10月14日 10時) (レス) id: dc49dd12be (このIDを非表示/違反報告)
みゆり(プロフ) - カラ松ガールさん» 本当ですかー!?ありがとうございますー! (2019年10月13日 19時) (レス) id: 0f30c1d8ba (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - この小説めっちゃ好きです!更新待ってます! (2019年10月13日 9時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり(プロフ) - れんやん。さん» 本当ですか!??そう言って貰えて嬉しいですー! (2019年10月12日 17時) (レス) id: 0f30c1d8ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆり | 作成日時:2018年12月8日 14時